「船上プロポーズ」男性の父が語った 「彼女の親御さん」と泣きながら話した内容 【知床観光船事故】(THE TIME,)

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   知床半島沖の観光船事故はきのう25日(2022年4月)もなお捜索が続き、3歳の女の子の死亡を確認したものの、なお15人が不明だ。不明者の中には、船上でプロポーズしようとひそかに指輪を用意していた男性もいたことを、26日の「THE TIME,」が伝えた。

   運航会社の横には、行方不明の乗客、鈴木智也さん(22)の車が停まったままだ。智也さんの父親が胸の内を明かした。

  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
    「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより
  • 「KAZU I」 運行会社・知床遊覧船のウェブサイトより

番組が社長を電話で直撃

   「何とか早く見つけて返してほしい。きょう(25日)で3日目ですよ」「沈んだものはなかなか帰ってこない」「船でサプライズで、ぼくら知らなくて。息子はぼくらにも黙っていたけれど、指輪も買って、そこでプロポーズを決めていたらしいんですよ」。智也さんは知床に、交際中の女性と共に訪れ、観光船の上でプロポーズする予定だった。「彼女の親御さんとも、家で泣きながら話したけど、バラバラじゃなくせめてどんな形であれ、一緒に出てきてほしいと、それを切に願ってます」。一昨日の家族への説明会では、「沖に出て(波が)高ければ、なぜ引き返さないんだ、と言ったら、返答はなし。(運航会社の社長は)『私は行けると思った』という、それで話は終わりです」。

   なぜ事故は起きたのか?観光船の元船長(50代)が運航会社の実態を証言した。

   「やっぱりやったか」。消息を絶った観光船で、一昨年11月まで5年間、船長を務めていた。「(去年)3月末に現社長から電話が来て、『おまえ、もう使わないから』ってストレートに言われた」。数年前に社長が代替わり、長く務めた従業員の多くが契約解除になったという。現船長だった豊田徳幸さん(行方不明)については、「僕らがいた最後の年の夏ぐらいに雇用された。僕らが翌年いなくなったから、物事を教えるほど教えていない」。豊田氏は半年ほど甲板員として働き、すぐに船長になった。

   今の社長が資金繰りに苦労している姿も見ていた。「銀行からお金を借りていたけれど、去年、おととしあたりから、どうも返済がうまくいってないようで、常に『お金がないお金がない』と。波があって、ぼくらが欠航して、他の船が出たりすると、『何で出さないんだ』ともめていました」。社長をよく知る人は、「募集されてくる人も、ブラック企業で、どうにもならないと辞める人は多かった」という。「人使いが荒いというか、船をやりだした時も、あんた船のことまったく知らないでしょ」

   番組は、社長を電話で直撃したが、社長は、「記者会見はやりますよ。いま(乗客の)ご家族に確認とっているところです。やってほしくない人も多少いらっしゃるので、いま説得しているところです。もうちょっと時間をください」と電話を切った。

(栄)

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