今週(2022年4月18日~)のワイドショーは、親世代にも興味深そうな、子どもや今どきの若者たちを取り上げた話題がいくつかありました。
(J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿の「反抗期があるメリット 「バイオレンスな感じ」経験者、安部敏樹の見解」(20日、テレビ朝日系「モーニングショー」)は、子どもの反抗期の経験談で出演者たちが盛り上がった様子を紹介しています。
「タイパ」と倍速視聴
きっかけとなったのは、ある父親がSNSに投稿した中学2年生長男の「反抗期届」なるものでした。「息子がいうことを聞かないことが増え、妻が『反抗するなら反抗期届を出してからにして』と冗談交じりにつくった」というのです。
中学時代は「朝の番組では言えないほどバイオレンスな感じ」と自身の経験を話したのはリディラバ代表の安部敏樹さんでした。「今は親子関係がすごく良いですが、それは反抗期があったから。親子関係がフラットになったんですよね。親と子という上下関係から、人と人という感じに。20代30代以降になると、親子のままじゃない方がうまく行くこともある」というコメントが印象に残りました。
また、今どきの若者たちの行動について、「加藤浩次『まずいな、TVなんか...』『タイパ』視聴の影響に『なるほどねえ』」(20日、日テレ系「スッキリ」)が取り上げたのは、倍速の動画視聴の話題です。街で若者たちに聞くと、「韓国ドラマだったら1.5倍にしちゃいます」「早く、いろんなものを観たい」との声が多くありました。
こうしたタイムパフォーマンスのことを「タイパ」といい、「倍速で見た経験がある」人が20代で49%というマーケティング会社の調べもあるそうです。そんな習慣ができてしまうと、普通の対面授業では「話すスピードがのろくて眠くなる」といったSNSの投稿もあり、司会の加藤浩次さんは「まずいな、テレビなんかタルくてしようがないよ」と自嘲気味にコメントしたといいます。
「速度と学習効果は関係ないとの分析もある」と記事は紹介していますが、さてさて、時代の変化につれて、若者たちはどんな大人に育っていくのでしょうか。
(コムギ)