ロシアの一方的「マリウポリ制圧宣言」 加藤浩次が指摘した「一番怖い」こと

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   激戦地ウクライナ南部マリウポリを制圧したときのう21日(2022年4月)、ロシアが一方的に宣言した。しかし、ウクライナ側はまだ抗戦が続き、拠点の製鉄所の地下には市民や負傷兵1500人がいるとしている。「この食い違いはどういうことなのか」と、22日(2022年4月)の「スッキリ」はただした。

   ロシア側が目標を変えただけだと、慶応大学の鶴岡路人准教授はコメントした。「今までは製鉄所制圧は必要と攻撃していたが、陥落させにくいため当面あきらめ、市街地制圧と言い換えて国内向けにアピールしている」との解釈だ。

  • マリウポリ情勢は緊迫度を増している
    マリウポリ情勢は緊迫度を増している
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「これからロシア側の情報しか...」

   映像は、アゾフスタリ製鉄所の地下空間にいる多くの子供や女性、高齢者。「子供たちにちゃんと食事もない。お願いだから避難させて。もう力も涙も出ません」と女性が訴える。

   その避難をロシア側が妨害していると、ゼレンスキー大統領は非難する。一方のプーチン大統領はきのう制圧宣言の中で「ハエ一匹も出入りしないように封鎖しろ」とロシア国防相に指示した。ハエ?

   鶴岡准教授は「ハエ一匹の言葉は刺激的だ。人として見ていないということです」と話した。

   司会の加藤浩次「一番怖いのは、これからロシア側の情報しか出てこなくなることだ」

   確保した住民にウクライナ側がどんなにひどいかを語らせる場面が流されるプロパガンダ(政治宣伝)の可能性が高い。あたかも本当のように。ロシアはこれまでも虐殺した市民の遺体を埋めたり焼いたり、事実を隠そうとしていると伝えられている。

   ここで橋本五郎(読売新聞特別編集委員)が「ウクライナ市民にすれば、欧米の皆さん、なんで見殺しにするのか、何もしないんですかと叫びたいと思う」と強く指摘。「経済制裁や武器援助は(直接の援軍派遣でなく)迂回的な話。いま生死の間をさまよう人たちをどうするのか」と問いかけた。

   派兵しないというバイデン米大統領の言葉がロシア軍侵攻につながったともいわれ、米国やNATO(北大西洋条約機構)が援軍をためらったことで残虐行為を止められなかった面もある。繰り返すのか、制裁や武器を送るだけですましていいのかの問題が西側諸国につきつけられている。

(あっちゃん)

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