「今、『住宅ショック』という言葉が飛び交っています。様々な影響が出ています」ときょう20日(2022年4月)の「THE TIME,」でMCの安住紳一郎が紹介したのは、ロシアのウクライナ侵攻による影響で、住宅価格が高騰しているという話題だ。
首都圏の新築一戸建て住宅の平均価格は、昨2021年9月時点で3791万円だったのが、現在は4166万円にまで上がっている。原因は建築資材の値上がり。国内の木材価格は昨年、米国で住宅需要が高まったことに伴って品薄となる「ウッドショック」で値段が倍増したのだが、これにウクライナショックが追い打ちをかけているという。
「3000万円で買えていた家が、今は3800万円」
番組は、どのような建築資材が値上がりしているのか、横浜市内の住宅建築現場で取材した。床合板や壁合板には、強度に優れ地震に強い特徴を持つロシア産のカラマツが多く使われているのだが、現在は入手困難となっており、「価格は8割増し。まさに住宅ショックと言える状況です」と「富士ソーラーハウス」の大澤正美社長。このほか、コンクリートの材料となるセメントも製造に必要な石炭の価格が高騰しており、値上がりしている。アルミサッシに使うアルミ部分もロシアからの材料が使われているため、値上がりの対象だ。
さらに、システムキッチン等に使われるステンレスの原料となるニッケルも、ロシアは生産量世界第3位とあって、値上がりの影響を受けている。「ステンレスキッチンNEW」の上田敏威社長は「(今後価格が)下がっていくと考えるのは難しい。いつまで上がるのか、私たちも見えないので、どうしていけばいいのか難しい」と頭を抱えていた。
杉山真也アナウンサー「これ以外にも、温水洗浄便座や風呂場の給湯器に使われている半導体の原料となるパラジウムにはロシア産が非常に多いそうで、価格が40パーセント上がっています。これまで3000万円で買えていた家が、今は3800万円だそうです」
(キャンディ)