きのう18日(2022年4月)の東京都の新型コロナウイルスの新規感染者は3479人で約1カ月ぶりに3000人台に減少、全国的にもきのうは2万4258人で、3週間ぶりに3万人を下回った。だが、厚労省の専門家会議では「第7波がすでに開始している」という指摘もある。では、最近の東京の減少傾向をどう見ればいいのか。「スッキリ」は3人の専門家に聞いた。
国際医療福祉大学成田病院の松本哲哉主任教授は「増えたり減ったりは、おそらく人の動きに影響されている。4月に入って人が花見や入学などで結構動いた。それが一段落して少し抑えられている」とみる。
高橋真麻「コロナのゴールって...」
KARADA内科クリニック五反田の佐藤昭裕院長は「2月、3月の第6波のピーク時と比べると、天気がいい日があったり、換気がしやすくなったりしたのは大きい」と指摘する。
東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅教授は「ワクチンの追加接種(3回目)が高齢者で80%以上に進んだためではないか」という。
それではゴールデンウイークの感染状況はどうなるか。
松本教授は「旅行客が多くなると考えると、その後は残念ながら感染者数は増える可能性は十分ある」、寺嶋教授は「いまのところ、局所で起きている感染の輪が全国的に増えたり、さほど増えていない地域に連鎖することもある」と、ゴールデンウイークに感染が拡大することは十分考えられると見ているようだ。
その後はどうなるのか。松本教授は「減っていくと思います。3回目のワクチン(現在全国で48.2%)が6割くらいに達したら夏は比較的に落ち着いてくるのではないか」といい、佐藤院長は「今後のポイントは若者のワクチン接種」と語る。いま東京都では接種率が20代、30代はまだ30%台にとどまっている。この層の人たちの接種率が今後の一つの目安ではないかという。
スタジオには日本感染症学会指導医の水野泰孝医師も出演。高橋真麻(フリーアナウンサー)が聞いた。「先生にお伺いしたいのですが、コロナのゴールって、どう考えていらっしゃいますか。どれくらいになったら日常生活が戻るのでしょうか」
水野「常にマスクを使う環境をある程度メリハリにして屋外では外してもいいとか、誰かリーダーがそういう指針を出してもらって状況をつくり、日常生活が出来るようになればと思っています」
(一ツ石)