早稲田大学の社会人向け講座での吉野家常務取締役の不適切発言が波紋を呼んでいる。「デジタル時代のマーケティング総合講座」と題した、約3カ月29回の講座で受講料は38万5000円。しかし、受講生によると講師の吉野家常務取締役は4月16日(2022年)に開かれた講座で、「生娘をシャブ漬け戦略」と笑いながら、何度も発言。さらに「田舎から出てきた右も左もわからない女の子を牛丼中毒にする」「男に高い飯をおごってもらえるようになれば絶対に食べない」などの発言も出たという。
19日の「めざまし8」では街頭インタビュー映像を紹介、街の声は「気持ち悪い、嫌な思いをする」「違和感あります」(20代女性)などの言葉が。男性からも「適切な表現ではない。昔だったら場を盛り上げるイメージで言っていた言葉が、今は絶対に言ってはいけない」と厳しい声が。
「自分で自分の商品をけなしている」
4月18日、吉野家はホームページに謝罪文を掲載。さらに藤田ニコルさんが参加する新CM発表会も急きょ中止に。一方、早稲田大学も「担当講座から直ちに降りていただきます」とコメント。
フジテレビが取材したところ、吉野家は発言内容を概ね認めた上で、発言意図は「若年層に継続的に利用していただくときにどのような戦略があるか」としている。
MCの谷原章介「僕、吉野家ファンなのでがっかりしました。これだけ美味しいものをこの価格で提供しているのに、自分で自分の商品をけなしている」
三浦瑠麗(国際政治学者)「面白くウケる発言をしようとして失敗した。『シャブ漬け』が報道されるが、発言全体をみると『しょせん女性は自立せず、男に飯をおごってもらう存在』という、この方の持っている女性に対する愛のないまなざしが見える。女性に訴求するとき、そういう言葉しかでてこないのはマーケッターとしてどうかなと思う。藤田ニコルさんもかわいそう」
武井壮(タレント)「デジタルマーケティングというわりには超アナログな発言。日常的に話して、ウケていたんじゃないかという想像もついてしまう。高額なお金をもらって開かれる講座なのに内容が精査できていない。チェック体制を厳しくしていかないと、企業の信用を失うような事態になる。僕は美味しいものを食べても牛丼も美味しいと感じる。(高い飯を食べると絶対に食べないという)内容のようなことは当てはまらない」
(みっちゃん)