吉野家の常務発言問題の深層 加藤浩次「アップデートできてない」

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   「生娘をシャブ漬け戦略」。吉野家の常務がそんな不適切発言をしたと、けさ19日(2022年4月)の「スッキリ」で森圭介アナが伝えた。発言したのは16日に行われた早稲田大学の社会人向けの「デジタル時代のマーケティング総合講座」で、講師を務めた伊東正明常務取締役(49)。若い女性向けマーケティング戦略について「生娘をシャブ漬け戦略」などと表現した。吉野家はきのう18日に謝罪し、「会社の規則に従って厳正に対処する方針」としている。

   街で聞くと、「若い女性をバカにしている」(20代女性)、「デリカシーがない」(30代女性)、「嫌な気持ちになりますね。表現が気持ち悪い」(30代女性)などと非難していた。

  • 写真:アフロ
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「古い考え」指摘も

   早稲田大学によると、講座は全40回、38万5000円で50人が参加していたという。吉野家に大学側から打診があり、この常務が第1回の講師を務めた。

   若い女性向けのマーケティングの比喩として発言し、「田舎から出てきた右も左も分からない女の子は無垢、生娘なうちに牛丼中毒にする。「男に高い飯をおごってもらえるようになれば(牛丼は)絶対に食べない」などと述べたという。

   発言した常務は1996年に外資系大手日用品メーカーに入社、2018年に吉野家に転職し常務取締役企画本部長として商品開発や販売マーケティングのプロジェクトを推進してきた。「超特盛」「小盛」「牛サラダ」などで成果をあげたという。

   「スッキリ」のコメンテーターを担当している経営コンサルタントの坂口孝則氏はこの問題について、(1)講座の空間であったとしてもあまりに無防備な発言、(2)SNS等で拡散される覚悟がなかったのでは、(3)地方と都市の比較は不適切ではないか、(4)「男性が女性に食事をおごる」というのは古い考えではないか、(5)「消費者が無知ゆえに企業は儲かる」。これは倒錯してないか、と指摘した。

   司会の加藤浩次「坂口さんの話、その通りと思いますが、どうですか」

   高橋真麻(フリーアナウンサー)「失言というと、あえて失言することが多い。政治家や有名人が多くの人たちの前や記者会見で、なにかキャッチーな言葉を言わなければ、印象に残るワードを使わなければ、あるいは受けを狙ってとか、そういう時に限って滑ったり、時代錯誤だったりする。今回の発言も、それが本心でなかったと願わないと、いまも店頭で頑張っている社員の人たちがかわいそう」

   加藤「アップデートできていないじゃないかと、僕は思いました」

   吉野家はきょう19日に予定されていた新商品の記者会見を中止するという。

(一ツ石)

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