「ここ数日、何があってもおかしくない」 マリウポリ現状を識者分析(モーニングショー)

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   「ロシア軍が軍の再編などを進め、ウクライナの東部での攻撃を拡大しています。激戦地のマリウポリではロシア軍が投降を呼びかけたもののウクライナ軍が拒否をして、徹底抗戦の構えです」と司会の羽鳥慎一。18日(2022年4月)の「モーニングショー」は、ロシア軍によるウクライナ侵攻の最新情報を伝えた。

   ロシア政治に詳しい慶應義塾大学の廣瀬陽子教授はロシア軍の動きについてこう解説した。

  • ウクライナ情勢に注目が集まっている
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羽鳥慎一「(ロシアの戦勝記念日が)1つのポイントと言われていますが...」

「基本的に東部に注力するロシア軍の状況は変わっていないのですが、首都キーウに対するミサイル攻撃が始まったというのが新たな展開だと思います。そう考える理由は主に2つ。1つはロシアの旗艦『モスクワ』が沈没させられたことの報復行為。そしてもう1つは、最近、キーウが安心できる街になったというアピールがあり、イギリスのジョンソン首相もすでに訪問していますが、そういった安心ムードに対するけん制。東部と南部の戦況が許せば、キーウも決して諦めてはいない。おそらく、それがプーチン大統領の本音です」

   羽鳥「『モスクワ』の沈没の影響はどうなんでしょう?物理的、そして精神的に」

   廣瀬教授「両方、非常に大きいと思います。旗艦ですので、黒海艦隊の全ての戦闘を統率していたが、それができなくなった。また、『モスクワ』は首都の名前を冠しているだけあって、ロシア国民にとっても心の支えである船。それがなくなり、ロシア軍、そしてロシア国民の戦争を支えていく心が折れるということも想定される。非常に大きなダメージと言えるでしょう」

   番組は、マリウポリの戦況も報告。アゾフスタリ製鉄所とその周辺には、最大2500人のウクライナ部隊が残っており、ロシア軍は「武器を置いたものは命の保証をする」と投降を呼びかけたというが、ウクライナ側は徹底抗戦の構えだ。

   廣瀬教授はこの状況について「ロシア軍はこれまでもウソを繰り返してきた。投降しても命の保証がある可能性は極めて低いわけで、それであれば全身全霊で最後まで戦ったほうがいいということでしょう」と説明。

   また、マリウポリがロシア軍にとって非常に重要な拠点であることから、「マリウポリの戦況はここから一気に進んでいくと思います。ここ数日、何があってもおかしくない状況が展開されると思います」と推測した。

   羽鳥「5月9日が(ロシアの第2次世界大戦での)戦勝記念日で、1つのポイントと言われていますが、この日、ロシア側はマリウポリの中心部で軍事パレードを計画しているという情報もあります。それまでに...ということでしょうか」

(ピノコ)

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