民俗学者の青柳史彦(戸次重幸)に招待され、イタリアンレストランでの食事を楽しんだ比嘉家の面々。暢子(稲垣来泉)は初めて食べる料理の味はもちろん、料理人のふるまいに憧れを感じる。
父・賢三が...
その翌日のこと。暢子の父・賢三(大森南朋)がキビ畑で作業中に倒れ、危篤状態に。学校に連絡が入り、暢子たち4兄妹は家へと急ぐ。
声にならない声を振り絞り、妻・優子(仲間由紀恵)や子どもたちに必死で何かを伝えようとする賢三。そして、家族に見守られながら天国に旅立ってしまう。
こうして、大黒柱を失った比嘉家の厳しい暮らしが始まるのだった。
そんな中、暢子の学校での運動会が近づいてくる。4兄妹はその日を楽しみにしていたが、優子は悩みを抱えていた。家計が苦しく、体操着や靴を買うことができないのだ。
母の気持ちを察した子どもたちは、家事を手伝って優子を支えようとするが、暮らしは苦しいままだ。
そうして迎えた運動会当日。比嘉家の兄妹たちは、それぞれの思いを胸に学校へと向かう。足の速い暢子は、優子のためにも絶対に1位を取ると意気込んでいた。ところが暢子にアクシデントが...。
賢秀(浅川大治)や良子(土屋希乃)、歌子(布施愛織)も、優子を元気づけようと一生懸命頑張る。子どもたちのそんな姿を見て、優子は励まされるのだった。
そして、ある日のこと。優子のもとに遠い親戚からの手紙が届く。