今週(2022年4月11日~)は新学期が始まり、各地で入学式がありました。ワイドショーが注目したのは、東京大学の入学式でした。難関を突破した学生たちは、どんな考え方で、何を目指しているのか、2年連続で新入生のみで行われた日本武道館での式の様子を取り上げていました。
外資系コンサルティング人気
(J-CAST)テレビウォッチ・ワイドショー通信簿の「『今官僚になるやつとかを応援したい』 東大OB安部敏樹氏がそう考える理由」(13日、テレビ朝日系「モーニングショー」)が取り上げたのは、東大生の目標に変化が起きていることでした。
東京大学新聞社の調査では、2013年度には大手銀行や商社が人気でしたが、2020年度の人気1位は「楽天」で、ほかの上位には外資系コンサルティング企業が目立ったそうです。
その平均年収は、日本の官僚の670万円より3倍近く高いとされ、新入生にインタビューすると、「今の情勢を鑑みると官僚はちょっと嫌」という人が多く見られたようです。
また、「東大入学式の河瀨直美監督『ロシアに言及』祝辞 『THE TIME,』が伝えた新入生の反応」(13日、TBS系「THE TIME,」)が注目したのは、来賓として出席した映画監督の河瀨直美さんの祝辞でした。河瀨さんはロシアのウクライナ軍事侵攻について触れ、「(ロシアを悪者にするのは簡単だが)一方的な側からの意見に左右されて本質を見誤っていないか」「誤解を恐れずに言うと、『悪』を存在させることで安心していないか」と訴えたといいます。
番組が聞いた新入生たちの感想は、「多面的な視野を持ってみたい」「民間人に被害が出ているという点では良くないと思う」などといった声でした。
東大生だけでなく、新入生にはこれから多様な知識を得て、社会を支える人物になってもらいたいと願います。
(コムギ)