「踊る! さんま御殿!!」(日本テレビ系)の今回放送(4月12日、2022年)は、「2022年アニバーサリー&人生の転機を迎えた芸能人SP」だった。還暦を迎えた柳沢慎吾さん、デビュー30周年の高橋洋子さん、事務所から独立した南果歩さん、乃木坂46を卒業した新内眞衣さん、20歳を迎えたなにわ男子の大西流星さん、R-1グランプリ準優勝のZAZYさん、18歳新成人の本田望結さんなど、バラエティーに富んだゲストが出演しました。
電話はやっとつながったが...
興味深かったのは、デビュー30周年を迎えた大黒摩季さんがフジテレビ系の「明石家サンタ~」に出演した際のエピソードです。司会の明石家さんまさんに、「去年のクリスマス、覚えてますか?」と問いかけた大黒さん。ディナーショーの仕事のためホテルに滞在していた大黒さんは、たまたまつけたテレビで「明石家サンタ」を見ていたのだそう。「私その時すごく寂しくて。彼氏もいないし、働いているし、誰も何もいってくれなくて。みんなにクリスマスプレゼントを配ってばっかりで、『チーン』ていう気持ちだったんですよ。その時にさんまさんが楽しそうだったから話してみたいと思って、電話をかけてみたんですよ」と話します。
毎年クリスマスイブに生放送されている「明石家サンタ」は、視聴者が電話越しにその年の不幸エピソードを披露する人気番組。芸能人専用の電話番号もあり、生放送中に芸能人が電話をかけてくることもあるのですが、大黒さんはなんと88回も電話をかけてようやくつながったのだそう。途中で何度も止めようと思いつつも、昔ライブのチケットを取る時に何度も電話したのと同じ感覚で、意地になってかけ続けたと言います。
念願叶って電話はつながったものの、「マネージャーが心配してツイッターを見てたら、『大黒面白くない』『早く切れ』ってめっちゃディスられてて。番組のファンの人たちが『こいつの不幸はまだ浅い』とか言うんですよ」と、後悔していることを告白。さんまさんは、「そうそう。だって寂しさだけで(電話)かけてきてんからやな。ネタもちゃんと出来上がってないし、大黒摩季やし、こっちも困ってどうしようと。オチがあるのかなと思って待ってたら、どんどんダダすべりになってしもうた」と振り返ります。
「明石家サンタ」は熱心なファンが多く、SNSやネットの掲示板では番組中はもちろん、番組終了後も「反省会」と題して盛り上がるほど。筆者も長年見続けていますが、確かに大黒さんのエピソードは「不幸」といえるほどのインパクトもネタとしての面白さもなく、現場が困惑している様子が伝わってきました。
大黒さんの「炎上」に輪をかけたのは、「最新型のSwitchとゲームチェア」という豪華な景品をもらってしまったことでした。「そんないいものもらってんじゃないよ!」と番組ファンの怒りに火を注ぐ結果になり、「もっと不幸な気分になった」と大黒さん。さんまさんは「今年の12月24日、その話で電話かけてきてください」とラブコールを送っていました。
(Hibunny)