父・賢三の「いただきます」論が「染みる」 アババ事件の結末にホッとした 【ちむどんどん】

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   NHK朝ドラ「ちむどんどん」4月14日(2022年)放送回。比嘉家の夕食会にやってきた、青柳史彦(戸次重幸)と和彦(田中奏生)の父子。慣れない沖縄の料理に戸惑いつつも、暢子(稲垣来泉)の作ったソーキそばに感動する和彦。楽しい食卓となりそうなところで、飼育されていたアババが沖縄料理の豚肉のしょうゆ煮込み「ラフテー」に調理されていたことに、暢子の兄・賢秀(浅川大治)が気付いた。

  • NHKの「ちむどんどん」番組サイトより
    NHKの「ちむどんどん」番組サイトより
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その後は、モリモリと...

   「俺のアババを食べないでくれ」という素直な気持ちに、純粋でいい子だなと感心していると、暢子の父・賢三(大森南朋)が「いただきますとは命をいただくこと。だからきちんと感謝しながらきれいに食べてあげる。それが人の道、筋を通すということさ」と諭し、食育の話だとうなずいてしまった。

   アババとアベベがいる飼育小屋が改めて映されたこともあり、筆者自身もスーパーで並んでいる豚肉のブロックとアババの姿を被らせて、「食べること」「生きること」についておさらいした場面だった。父・賢三のセリフは、食物連鎖の頂点に立つ人間がしばしば忘れてしまう内容である。

   暗くなりかけた食卓では、東京から来た和彦が絶句していた顔から、美味しさを満喫している表情に変わった。そして暢子たちきょうだいも、「生きる」ことを学んだその後は、モリモリ食べる姿がたくましいのなんの。ツイッターなどでは「よかった、アババは子ども達の心の傷にならずモリモリ食べられてる」「子役ちゃんたちにとっては貴重な経験だったのでは」「いただきます!は命を頂くもの!染みる台詞だな~」といった反応が寄せられていた。

   おいしいものはその場を明るいムードにする最高のツールだとつくづく。この後、暢子たちはぐっと仲良くなっていった。しかし和彦はずっと沖縄にいるわけではない。別れが来る前に、暢子が何を体験することになるのか。「ちむどんどんするー!」が多いといいが。

(Y・U)

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