「ロシア軍が移動式の火葬施設を使用しているかもしれません」と、森圭介アナウンサーが14日(2022年4月)の「スッキリ きょうの一面」で指摘した。
激戦地マリウポリのオイチェンコ市長は13日「ロシア軍は13台の始動式火葬場を設置し、虐殺を隠すために民間人の遺体を焼却している」と語った。ロシアはマリウポリを封鎖し、誰も入れようとしないとも市長は批判している。事実なら、国際機関や人権団体の調査から逃れるため、隠ぺい工作をしているということなのか。
事務総長「平和実現の真剣な交渉が必要だ」
こうしたロシアのやり方には、虐殺行為の「ジェノサイド(集団虐殺)」という厳しい批判もバイデン米大統領から浴びせられたが、危機的な状況はいっこうにかわらない。市民2万人以上が殺された市が発表したマリウポリでは、ロシア軍総攻撃も近いと観測され、12万人が包囲された市内に閉じ込められているといわれる。
一刻も早い停戦が望まれるが、国連のグテーレス事務総長は13日、人道目的の停戦について「現時点では不可能」との見方を示した。事務総長は「戦闘地域から民間人を避難させるためにできることはある。銃声を静めるために平和実現の真剣な交渉が必要だ」とも話したと、森富美アナウンサーがニュースコーナーで伝えた。国連は地域を限定した停戦や避難経路の確保に複数の案をロシア側に提示し、返答待ちだという。
(あっちゃん)