自転車3人乗りで死亡事故 「めざまし8」が伝えた現状と課題

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   おととい11日(2022年4月)、大阪・東大阪市で3人乗りの自転車が転倒して、前の座席に乗っていた3歳児が投げ出され、後ろから来たトラックにはねられて死亡した。13日放送の「めざまし8」によると、3人乗り自転車の死亡事故は頻発している。

   2013年には神奈川・川崎で母親が娘2人を乗せて走行中に転倒し、後部座席の長女が車道に投げ出されてトラックにひかれて死亡。18年には横浜で母親と息子2人が乗っていた自転車の前輪に傘が挟まり転倒し、次男が頭を打って死亡している。

  • 自転車を安全運転するには…(写真はイメージ)
    自転車を安全運転するには…(写真はイメージ)
  • 自転車を安全運転するには…(写真はイメージ)

「重いし操作が難しい」

   山口宗一郎ディレクターが東京・江東区の商店街に行ってみると、前後に子どもを乗せた3人乗り電動アシスト自転車が結構なスピードで何台も走り抜けていく。「前の子も後ろの子もヘルメットを被っていません」「ああ、手にたくさんの荷物を持って運転してます」「(横断歩道を)人の間を走り向けていきました」と、危険な運転にヒヤヒヤし通しだ。

3人乗り(幼児2人同乗)は違法ではなく、ヘルメット着用も努力義務なので、子どもに被らせていなくてもペナルティーはないのだが、「自転車の安全利用促進委員会」の遠藤まさ子さんは「3人乗りは重いし操作が難しい」と警告する。「前の座席は15キロまで、後ろの座席は20キロまでという設計で、これに電動だと車体重量が30キロ超、お母さんの体重を入れると100キロを超えます」(遠藤さん)

   100キロ超もあっては、よろけたら容易に立て直せないし、倒れそうになって、母親が片足で支えるのは難しい。前後の子どもたちは頭から地面に激突しかねない。

   規制や安全指導が必要なはずだが、東京都は5歳までだった3人乗りのルールを、2021年4月から小学校就学前までOKと逆に緩めた。たしかに、子どもの送り迎えや買い物では3人乗りになってしまうのだが、電動アシスト自転車は結構なスピードが出る。歩行者にぶつかって大けがをさせることも少なくない。ときに加害者にもなるわけで、運転講習などを義務化する時期ではないか。

(カズキ)

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