オミクロン株で、いま広がっている「BA.1」や「BA.2」よりも感染力が強いとされる「XE」が11日(2022年4月)、国内で初めて確認された。感染拡大が収まらない若者層への、3回目のワクチン接種率アップを狙った東京都の「特典」も空振り気味。12日の「THE TIME,」が「けさの気になるトップ10」のニュースの第1位として、特集した。
「XE」への感染が確認されたのは、米国から先月26日に帰国した30代の女性で、成田空港に到着した時の検疫で新型コロナの陽性反応が確認された。その後の遺伝子解析で「XE」がわかった。ワクチンは2回接種済みだという。
安住アナ「ウイルスもどんどん進化するということですね」
MC の安住紳一郎は、「また聞きなれない言葉が出てきました。人間も様々な対策をしますが、ウイルスもどんどん進化するということですね」「Xというのはクロスするという意味だそうです」。「XE」は「BA.1」と「BA.2」が感染者の体内で組み合わさってできたと見られる。「BA.2」よりも感染スピードが12.6%速い、という。今年1月に英国で初確認。5日までに1179件を確認した。
昨日発表された、東京都のコロナ感染者は、4562人。20代の885人が最も多く、30代は828人で次に多かった。35都道府県で先週月曜日より増えた。国際医療福祉大の松本哲哉・主任教授は、「海外からの人の受け入れも増えてきているので、流入してくる可能性が高い。水際で完全に止めるのは、たぶん無理だ。国内で置き換わりが始まれば、次の波ということも起こりうる」。ただ、XEにもワクチンは有効として、3回目の接種を勧める。
東京都が公表した、3回目ワクチンの接種率は20代で27.6%だった。未接種の20代女性は、「友だちが副反応で入院していて、それ見て怖くなってやめました」。
東京都は専用アプリに接種記録を登録すると、「双子のパンダが見られる上野動物園のプレミアム入園券や小河内ダムの見学会の当選確率が2倍になる」などと呼びかけるが、若者は「えーッ、しょぼい」「興味ないかな」。一方で、「どこでも使える1000円券みたいなのだったら、おッ、となるけど」。「ギフト券とかね」。
自分の身体を守るためのワクチンなのだが、若い世代のハードルはなお高い ?
(栄)