1964(昭和39)年、アメリカ統治下の沖縄本島北部、やんばる地域のとある村。比嘉暢子(稲垣来泉)は食べるのが大好きで、走るのが速い女の子だ。母・優子(仲間由紀恵)と父(大森南朋)、そして兄・賢秀(浅川大治)、姉・良子(土屋希乃)、妹・歌子(布施愛織)という温かい家族に囲まれ、のびのびと暮らしている。
生まれて初めて見るヤマトンチュ
そんなある日、暢子の学校に東京から転校生・青柳和彦(田中奏生)がやってくる。暢子にとっては生まれて初めて見る「東京の人」で、暢子は興味津々だ。特に、東京の美味しい食べ物について知りたくて仕方がない。
暢子の両親は、民俗学者である和彦の父・史彦(戸次重幸)とすぐに打ち解け、2家族の家族同士の付き合いが始まる。
しかし、和彦はやんばるの暮らしに馴染むことができずにいた。心配した暢子は、和彦の心を開こうとするが、なかなかうまくいかない。
そんな2人は、一緒に山に出かけることになる。そこで起きたある出来事がきっかけで、和彦は暢子や暢子のきょうだいたちに少しずつ自分の心の内を見せるようになる。
そしてある夜、和彦を夕食に招くことになった比嘉家。和彦を迎えるため、暢子は両親とともに張り切って沖縄の郷土料理を作る。