4月5日(2022年)スタートの新ドラマ「正直不動産」(NHK総合)。山下智久主演だが、例の性加害報道でお騒がせの木下ほうかが出演していて、放送前にその出演シーンをすべてカットしたという話題が先行した感も......。
山崎努の貫禄に圧倒される
夏原武(原案)、水野光博(脚本)、大谷アキラ(作画)の漫画が原作。漫画原作ドラマというと、「原作改悪」「キャスティング失敗」などと原作ファンの否定的な意見が多いので、参考のために事前に原作も読んでみたが、今回は初回「嘘(うそ)がつけなくなった不動産屋」を見る限り、概ね良くできているのではないか、と。
まず、ストーリーだが概ね原作どおり。漫画で読んだカットそっくりのシーンも出てきて、原作へのリスペクトが伺える。
そして、キャスト。主演の山P演じる永瀬財地も言うことなし。営業成績トップ、息を吐くように嘘をつくライヤー永瀬、と言われている当初の永瀬から、一転、ある日突然、祟りから嘘をつけない体に。自分の意思とは関係なく、暴言を吐いてしまうギャップが面白い。新入社員月下咲良役の福原遥も、永瀬のライバル・桐山貴久役の市原隼人もイメージどおりだ。
初回では、永瀬の顧客として和菓子職人の山崎努が出演。山崎と山Pといえば、懐かしの「クロサギ」コンビで、テンションが上がった。山崎努の貫禄に圧倒される。最近、あまりテレビドラマでは見ないけど、もっと見たい。そういえば、「クロサギ」も夏原武原案だっけ。
不動産業界の知られざる内実も興味深いが、格安物件にはワケがあるなど、自分が借りる時も、売る時、貸す時にもタメになる情報が満載。
(くろうさぎ)