今日8日(2022年4月、日本時間)は米メジャーリーグの開幕日。注目の大谷翔平は史上初の1番DH、先発投手で出場する。モーニングショーは番組の大半の時間を使って大谷選手の今シーズンを展望した。
大谷はオープン戦で打者として打率2割8分、3本塁打。投手として1勝、9奪三振を記録。スタジオゲストの元大リーガー岩村明憲氏は「特にすごかったのは2本目のホームラン。内角球を引っ張らずにレフトに本塁打した。昨年はシーズン後半から引っ張って打球が上がりづらくなっていたが、レフト方向に打ったほうが打球が上がりやすいのでホームランは増える」と指摘。
「毎年進化している」
もう1人、元大リーガーの五十嵐亮太氏も2本目のホームランを褒める。「投手としてはあの内角球を本塁打されると、投げる場所がなくなり苦しい投球になる」と話す。
投手としての大谷には今年から「魔球」が加わった。大谷の説明ではスプリットとチェンジアップの間の球種だという。
五十嵐氏は「去年後半にカットボールを投げ始めてから、打たせて取ることもできるようになり球数が減った。そこにさらに1球増えると、バッターは選択肢が増えて打ち損じが増える。勝ち星も増えていくのではないか」と予測した。
さらに好材料はひじのトミー・ジョン手術から3年半がたったということ。大谷自身も「リハビリは去年1年間プレーしたことで終わった。今年は100%抑えてやるという気持ちしかない」と言っている。やはり同じ手術をした経験がある五十嵐氏は「手術後1年目は痛みがある。2年目、3年目でどんどん良くなっていく。リハビリ期間の去年にあの成績なわけですから、どんどん楽しみになる」と話す。
コンディション面でも進化が見られる。大谷は去年、体重を増やしてパワーアップしたが、今年は体重は増やさずに出力を上げるトレーニングをしたという。実際に体重は去年と同じ102キロ。出力を上げるため新たにボディブレード、ケトルベル、チューブを使ったストレッチを取り入れたという。
食事にも気を使い、自炊で「お米を炊いて、お肉や魚を焼いて、ブロッコリーを茹でる。体重の増減の理由がわかるようにメニューは変えないようにしている。味は二の次です」と話している。
岩村氏は「僕は食べたいものを食べていた」と苦笑いし、「大谷はさすがのアスリートですね」と大谷の食事への姿勢を称えた。
長嶋一茂は「とにかくすごいとしか言えない。食事も肉体もかたくなに無駄なことはしないで毎年進化している」とコメントした。
岩村氏は「投打ともにタイトルを取ってほしい」と大きな期待をかける。
大谷ファンだが野球に詳しくないテレビ朝日解説委員の玉川徹は「とにかく怪我が心配。怪我をせず1年活躍してほしい」と話した。
球場にリポーターを派遣したモーニングショーだったが、残念ながら番組放送中にはプレーボールとはならなかった。
(バルバス)