ウクライナの首都キーウ近郊でロシア軍によると疑われる残虐行為の痕跡が発見され、国際社会の批判が噴出する中、日本に対してロシア外務省のザハロワ報道官がきのう7日(2022年4月)、「反ロシアヒステリーを強めている」と報復を匂わす発言をした。8日の「スッキリ」はこれについて取り上げた。
橋本五郎「一挙手一投足を見られている」
ロシアは先月、北方領土問題をふくむ平和条約交渉の中断を発表した。ザハロワ発言は具体的なことは述べなかったが、さらに対抗措置を何かとってくるつもりなのか?
司会の加藤浩次「日本を名指しということですけど、これ、どんな思惑があるのですか」
筑波大学の東野篤子教授(国際政治学者、ウクライナ研究会副会長)は、ロシアが日本以外の国にもよく脅しをかけてきた点を指摘し、「これは通常運転」としつつも「日本がG7(先進7カ国)の中で一番甘く見られているところはあるのでは」と話す。脅しをかければ、結束から離れるとでも思われたのかもしれない。
前田裕二(実業家)「お人よしと思われている状況が日本にはある。ここで毅然とした態度をとるのが重要です」
ロシアによるウクライナ市民虐殺が事実なら許せないと世界が怒っているのだ。それに報復するぞとは、なめられたものだ。ヒステリーはロシアの方だともいえる。東野教授は「世界が団結しているときに、日本だけが抜け道はないかと考えるのではなく、『何かできることを』と考え方を変えていく必要がある」と強調した。
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「一挙手一投足を見られている」
(あっちゃん)