ウクライナ・ブチャ市でロシア軍の住民虐殺が明らかになり、「そのアナトリー・ペドルク市長が、先ほど、日本のメディアとしては初めて、『めざまし8』のインタビューに応じてくれました」と、けさ6日(2022年4月)放送で司会の谷原章介は緊張した面持ちで伝えた。
「自宅を爆撃されました」
市長はまず自分の命が狙われたと語った。「市長の私が見つかったら、絶対に殺されるのがわかっていたので、うまく行動していました。ロシア軍はずっと私を探していましたが、侵攻から5日目になっても見つからなかったら、自宅を爆撃されました」
そして、ロシア兵の蛮行を批判する。「いま、亡くなった市民を確認しているところで、その数は現時点で320人に及びます。ロシア兵は良心も、名誉も、戦争の倫理もない。首都のキーウを落とすことができないとわかったから、一般市民を殺し始めたのでしょう。妊娠している女性は避難している途中で殺されました。一般市民を捕らえて手足を縛り、銃で殺しました。もう野蛮人でしかありません」
映像では、ブチャ市内の路上や庭先に虐殺された市民の死体が放置されていたが、ロシア軍は自分たちの蛮行を隠そうともしなかったということなのだろうか。総合解説の風間晋(フジテレビ解説委員)は憤る。「戦争をすること自体が国際法違反ですが、その中においてもやってはいけないことが国際法で明確に定められています。すべて国際法に違反することを、国連の常任理事国の軍隊がやっている。ロシアとロシアの軍隊の責任を徹底して追及しなければなりません」
日本のメディアは遺体にボカシを入れているが、ネットではそのまま流れている。残虐さを伝えるために、番組や放送時間によってはボカシを入れない映像の放送があってもいいのではないか。
(カズキ)