加藤浩次「どのように伝えるといいのか」 軍の「虐殺否定」を信じるロシア国民も

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   「ロシア軍から解放されたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊、ブチャで民間人の虐殺がありました。その凄惨な現場で暮らしていたウクライナの女性医師を取材しました」と5日(2022年4月)の「スッキリ」の森圭介アナが紹介した。

   ウクライナ当局はブチャを含めたキーウ州全体で民間人410人の遺体を発見したと発表、ゼレンスキー大統領はブチャについて、「ロシアがしたことを全世界に見せてやりたい。数千人の人々が命を落として、拷問されて、手足を切断されて、レイプされた女性や殺された子どももいます。これはジェイサイド(大量虐殺)以上だと思います」と訴えた。

  • ウクライナ情勢が緊迫度を増している
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「証拠をしっかり固め...」

   「スッキリ」が取材したのは3月までブチャに住んでいた小児精神科のオルガさん(42)。は次のように証言した。

「隣に住んでいた人が殺されました。井戸に水を汲みに行った70歳のおじいさんです。ロシア軍に銃で撃たれました。車の中に市民5人の遺体を見ました。その近くにも2人の遺体がありました」

   オルガさんによると、先月4日にロシア軍に占領された。その時から市民が殺害されていたという。オルガさんの自宅にもロシア兵が侵入した。「ロシア軍が送電設備や変圧器を破壊して停電が起きました。そして、窓ガラスを壊して銃を持ってノックしないで家に入ってきました」

   先月12日、ブチャから命からがらに移動したが、多くの患者の心のケアをしたいとキーウに留まっている。夫のアレクさんは建設会社経営をしているが、兵士としてブチャに残っているという。「夫はブチャの市民が生活に困らないように支援をしています。ロシア軍がなにをしているのか世界の人に知ってほしいです」

   ロシア国防省は「ウクライナ側が作った映像」と主張し、虐殺を否定している。オルガさんは「ロシアはウソをついています。事実をねじ曲げています。夫は市民の埋葬をしています。すべて見ているんです」。

   司会の加藤浩次「ロシアは嘘偽だといっています。ロシアの国民はフェイクだと思っている人もいる。どのように伝えるといいのか」

   慶応大学の鶴岡路人准教授「動かぬ証拠を集めて積み上げていくということに尽きるんだと思います。そして言い逃れできなくなる、それを期待するしかないですね」

   加藤「証拠をしっかり固め、国際社会が制裁を強めていく、われわれもちょっと傷をつけられるかもしれない、生活が厳しくなるかもしれないが、そこはやらなければなりませんね」

(一ツ石)

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