国際社会に対してウクライナ避難民サポートが求められる中、今日5日(2022年4月)、避難民20人を乗せた政府専用機の予備機が日本に到着する。来日避難民の求めるサポートは何か。「めざまし8」では、避難先として日本を選んだウクライナ人と避難をサポートするNPOに取材を行った。
避難はポーランドを訪問していた林芳正外務大臣の帰国に合わせたもの。林外相は「日本への避難を切に希望しているものの、自力で渡航手段を確保することが困難な20名の方々に乗っていただくことにいたしました」と経緯を説明した。林外相は20人と直接面会。個々のニーズに合わせた入国後の支援も行うという。
避難先に日本を希望する理由は?
これまで日本には393人のウクライナ人が避難している。その一人、先月21日に来日したマリヤさんは番組の取材に「在留カードをもらうことができてとてもうれしかったです」と語る。
マリヤさんの娘、カテリーナさんは日本在住のウクライナ民族楽器演奏家だが、「ママが来た時空港で『カレー、カレー』と言っていた。日本の会社からいろんな種類のカレーをもらいました」と喜びを語る一方で、「日本政府からは在留カードしかもらっていないので、これからどういう生活になるのか。どういう権利があるのか細かい話を教えてもらいたい」と不安をもらす。
日本に避難したウクライナ人への対応だが、入国時には最大90日の短期滞在ビザを付与。就労や健康保険の加入はできないが、その後長期滞在を希望した場合には更新可能な1年間の特定活動ビザが付与される。こちらは就労、住民登録、健康保険の加入ができる。
番組では、避難民支援を行うNPO法人、Beautiful Worldの小野ヤーナさん、一馬さんにも話を聞いた。2人はこれまで50組100人以上の避難支援を行ってきたが、来日が決まったのは5組程度。ネックは安くても10万円の航空券。日本に来たい理由は、治安が良くて戦火から離れた国がいいなどのほか、もともとアニメなどを通じて日本に興味があったという人もいるという。
三浦瑠麗(国際政治学者)「どうやって受け入れの体制を整えるか。日本は難民受け入れに厳しいだけではなくて、外国人児童の教育に関しても学校に行けていない人がたくさんいる。どうやって日本語の教育をするか。英語や他言語対応の情報提供も頑張らないと」
渋谷ザニー(デザイナー)「日本政府の対応は難民に好意的だが、シリア、アフガン、僕のようなミャンマー難民などにどのように目を向けていくべきか。僕たち家族は93年に8歳で日本に来たが、学校に入れなかった。これに対して、政府というよりご近所の皆さんや、板橋区議会が動いて学校に通うことができた。これが今日の難民支援につながっている。政府の支援だけではなく、国民にシフトしていく。一人一人が緊張感を持って、連携をとっていかなければいけない」
MCの谷原章介「国だけではなく民間の支援も大事ですし、質、量とも上げていかなければいけない」
(みっちゃん)