ロシア軍、キーウ再侵攻の可能性 その根拠とは(THE TIME,)

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   ロシアの独立系メディア「プロエクト」は、プーチン・ロシア大統領は甲状腺に病気を抱えている可能性がある、と伝えた。5日(2022年4月)の「THE TIME,」が、ロシア軍の撤退後の街で410人の市民の遺体が見つかった、との報道の波紋の広がりとともに報告した。

   「プロエクト」によると、2016年から20年の間、甲状腺がんの専門医らが、プーチン氏の別荘を何度も訪問した、という。最も多く訪問したのが、シチェグロフ医師。14年のソチ・パラリンピックの時も、プーチン大統領のそばにいた、とされる人物だ。プーチン氏は、昨年9月に手術をした可能性があるとも指摘。治療にあたっては、「鹿の血を使った」特殊な方法を実践しているという。「シカの血を飲んだり、風呂に入ることで、健康な体になる」と考えられているシベリアに伝わる健康法だ。

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ゼレンスキー大統領がブチャ訪問

   筑波学院大の中村逸郎教授は、「事実に基づいた報道だと思う。体全体の免疫力をアップさせるとか、少し活性化するために、そういった民間療法が取り入れられていると思う」「甲状腺がんを患って、自分のそもそもの計画を前倒しで早く始めたい、という焦りが出てきていると思います」。

   ロシア軍から解放された、首都キーウ近郊の街ブチャでは、410人の市民の遺体が見つかった。現地を視察したゼレンスキー・ウクライナ大統領は、「これは戦争犯罪で、世界ではジェノサイド(大量虐殺)として見なされるべきです」「手が切断されるなど拷問された人、レイプされた女性、殺害された子ども。これはまさにジェノサイドです」

   ロシアへの避難が相次いでいる。バイデン・米大統領は「プーチンは残酷だ。ウクライナのプチャで起きていることは言語道断で、みなが見ている」「彼は戦争犯罪人だ」と改めて強く非難した。「情報を集める必要がある。戦争犯罪の裁判を起こせる」としたうえで、ロシアに対するさらなる経済制裁を検討している、とした。ショルツ独首相は、「市民を殺すことは、戦争犯罪です」。一方で、ロシア側は、ラブロフ外相が、「ブチャで、フェイクニュースがつくられた」。その根拠は明らかにされていない。

   米国連大使は、ロシアを国連人権理事会から追放するよう求める方針だ。関係者は、米国が今後、共同提案国を募って国連総会の場に提起すれば、賛成多数でロシアが追放される可能性は高い、と言う。一方で、米国防総省の高官は、「キーウ周辺に迫っていたロシア軍部隊の3分の2がベラルーシに向けて移動したが、3分の1は依然としてキーウ周辺に残っている。ベラルーシに移動した部隊は物資の補給などをしたうえでキーウに再び侵攻する可能性がある」。

(栄)

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