「ロシアのウクライナ侵攻に関して、新しい情報が入ってきました」とけさ4日(2022年4月)の「スッキリ」で森圭介アナが伝えた。「プーチン大統領が病気の治療を行っているのではないか、ということです」。ロシア独立系メディア「プロエクト」が1日、「2016年から2020年にかけて甲状腺の専門医師が35回、プーチン大統領を訪問して、166日間診察に当たっている。去年秋ごろには、手術を受けた」と報じている。
筑波学院大学の中村逸郎教授は「記事の信憑性は高く、プーチン大統領は病気のことで、精神的に追い込まれているのではないか」と話す。
識者「病状は国家機密」
司会の加藤浩次「いろんな憶測が出ています。これによって、なにが伺えるのか」
慶応大学の鶴岡路人准教授は「プーチン大統領も69歳ですから色々病気があってもおかしくありませんが、病状は国家機密ですから、なかなか明らかにならないと思います。しかし、いま戦争を指揮しているのはプーチン大統領とは変わらないわけで、この人を相手にするしかないですね」と語る。
CNNは米・情報当局の見解として「プーチン大統領が5月9日に『勝利宣言』をする目標を掲げている」と報じた。5月9日は、第2次世界大戦でロシア(当時ソ連)がナチスドイツに勝利した「戦勝記念日」だ。去年は兵士ら1万2000人以上が参加した軍事パレードが行われ、戦車やミサイルが披露された。
ロシアはウクライナ東部の制圧に集中し、「この戦勝記念日の前に軍事侵攻を成功させたいのでは」とみているわけだ。
中村教授は「プーチン大統領にとっても、この1年で一番大切な祝日。まさにロシアの愛国心を高揚させる非常に重大なお祭りなんです。プーチン大統領は4月下旬までに何とかウクライナとの戦争を勝ち抜きたいという焦りが日々募っていると思います。非常に大規模でより強力な兵器を使って攻撃を仕掛けていく可能性も十分考えられます」とみている。
(一ツ石)