平日午後の料理番組「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(朝日放送、テレビ朝日系)が、4月1日(2022年)の放送をもって終了、27年の歴史に幕を下ろした。
この日は日本料理の岡本健二さんがキッチンに立ち、ゲスト席には初代日本料理担当の畑耕一郎さん、2代目の濱本良司さんが座った。上沼さんが「すごいメニューになることでしょう!華々しくお願いしたいと思います!今日は何でしょう!」とネタ振りし、岡本さんが「親子丼でございます」と頭を下げると、上沼さんは「ヒョォー!」とふざけてみせた。
「親孝行もこの番組でさせていただきました」
出来上がった親子丼を食べながら、上沼さんは
「ほんと幸せでしたねわたくしは、こんなおいしい番組、ないですね。こんなに長くやらせていただく、最後までおいしいんだもん先生。素晴らしいなぁ」
としみじみしていた。
最後には上沼さんの後ろに歴代の和・洋・中の先生が勢ぞろいし、上沼さんがあいさつ。
「長い間ご覧いただきまして、本当にありがとうございました。私事になりますけども、母がこの番組大好きで、6年前に亡くなったんですが、見舞いに行けないんですけども、この時間になると、テレビが下りてましてね、ベッドの上に。そこへ私がいつも『おしゃべりクッキング』で出てくるから、『恵美子が毎日見舞いに来てくれてるみたいや』言うて、言ってくれました。親孝行もこの番組でさせていただきました。個人的にすいません」
と母への想いを明かし、後ろを向いて
「先生方、本当にありがとうございました!本当においしいものいっぱいいただきまして、スタミナつけまして、またひと頑張り新しい私を見て頂きたいなと思っております」
と、先生と視聴者にメッセージを送った。最後は上沼さんと先生みんなでカメラに手を振り、大団円となった。
長寿番組の終了に、ツイッターなどでは
「恵美子さんの毒舌に腹を抱えて笑いながら、お料理の基礎をたくさん勉強させていただきました。上沼恵美子さま、先生方、長い間ありがとうございました」
「上村さんのおしゃべりはもちろん、先生方の丁寧で誠実な手際の良さは見応えがありました。本当にお疲れさまです」
「ずいぶんお世話になった。辻調の先生方のレシピは簡単だけど美味しかった。皆さまお疲れさまでした。ありがとうございました」
といった声が上がっていた。
(TT)