NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」3月31日(2022年)の放送回。いよいよハリウッド映画「サムライ・ベースボール」の製作が決定した。「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある」の英語版が聞けるとは思わなかったが、それも時代劇低迷の暗闇があってこそ。時代劇に光があたることになって、ひなた(川栄李奈)の夢もひとつかなった。ネットでは「モモケンカッコイイなあ!!」「モモケンさんお変わりなくて何よりです」とモモケンの再登場に注目が集まっていた。
後ろから見守るひなた
そして、桃山剣之介(尾上菊之助)と伴虚無蔵(松重豊)の映画製作にあたっての記者会会見シーン。その様子を会場の後ろから見守るひなた。モモケンさんの「まぶしいでしょう?」というセリフに、虚無蔵さんは無言だったけど、時代劇が世界で認められ、この2人にスポットライトが当たるなんてまさに、暗闇にいたら見えないものが見えた時である。ふたりにとっては人生で忘れられない瞬間であろう。きっとひなたも同じ思いであったはず。そして視聴者も。「モモケンさんと虚無さん・・・やっとの共演・・・感無量だ・・・」「ハリウッド映画で武士の役、2人並んでる。胸熱よね」など反響が大きかった。
そして記者席の後ろで号泣している轟監督。そうですよね、この人も「続けてきてよかった」って感慨無量でしょうに。それに虚無蔵さんの苦労、大部屋俳優のたいへんな苦労を知っているのでしょう。切られ役が世界の舞台に羽ばたいていくとは夢にも思っていなかったということだ。轟監督の涙に視聴者ももらい泣きだ。「虚無さん良かった。轟監督の涙で、私も決壊」「轟監督と一緒に泣いた」など。
「暗闇」というキーワードは、大月家の皆がみんな持っているし、虚無蔵さんも影ながら悩んできた。誰もがみんなが暗闇から光が見えなくて悩める時がある。まだラストシーンがどうなるのかはっきり見えないが、きっとみんなに光が見えて、まぶしいなかでサニーサイドを歌うのか。ラストシーンに期待だ。
(Y・U)