加藤浩次「ぜひ読みたい」 マンガ大賞2022『ダーウィン事変』の主人公「ヒューマンジー」とは?

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   「主人公は、チンパンジーの母と人間の父を持つチャーリーです」と、きょう30日(2022年3月)の「スッキリ」で岩田絵里奈アナウンサーが紹介したのは、おととい29日に発表された「マンガ大賞2022」で大賞に輝いた『ダーウィン事変』(うめざわしゅん)だ。番組が作品の魅力に迫った。

   マンガ大賞は、全国の書店員らが今一番すすめたいマンガを選ぶもので、今年が15回目。過去の大賞には『ちはやふる』『テルマエ・ロマエ』『海街diary』などアニメや映画化された作品がずらりと並ぶ。

  • 「マンガ大賞2022」の公式サイトより
    「マンガ大賞2022」の公式サイトより
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テロ組織と闘うサスペンス要素も

   「ダーウィン事変」は、人間とチンパンジーの間に生まれた「ヒューマンジー」であるチャーリーが、人間の育ての親のもとで成長し、高校に通うという設定。差別や生き物の権利、テロといった社会問題が人間ではないチャーリーの目線で描かれる。チャーリーの捕獲を狙うテロ組織との闘いといったサスペンス要素も盛り込まれている。

   受賞にあたり、選考員からは「命とは、ヒトとは、思想とは。たくさんの難しいテーマに対峙している作品なのに、一分の隙もブレもない」「何が正解で何が正義なのか?深く考えさせられる作品」などの評価があった。作者のうめざわ氏(43)は「自分の作品ながら、読むのにパワーの要る漫画だなあと常々思って描いているので、つきあってくれている読者の方々は本当にありがたい存在です」とコメントしている。

   番組には、うめざわ氏の担当編集者である寺山晃司氏が出演。「(うめざわ氏は)職人気質の作家。作品を面白くするためには努力をいとわないタイプです。この作品はうめざわさんからの持ち込み。面白いし、受けるだろうと思って興奮しました」と話していた。

   宮崎哲弥(評論家)「15年以上前にこの方の短編集が出たときに、『この人は天才だ』と思いました。漫画読みの間では玄人受けする存在でしたが、なかなかブレイクしなかった。やっと長編でブレイクして嬉しい」

   犬山紙子(エッセイエスト)「骨太な問題を取り扱っているにもかかわらず、チャーリーのキャラクターが良くて、大人もグッとくるし、子どもにも読ませたい作品です」

   MCの加藤浩次「僕もぜひ読みたいと思います」

(キャンディ)

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