「ミステリと言う勿れ」高畑淳子の怪演に「震えた」 二面性ある「母」で見せた「凄み」

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   月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)3月28日(2022年)放送の最終回(15分拡大版)にゲスト出演した、俳優の高畑淳子さんの演技に感嘆の声が上がっている。(ネタバレあり)

   高畑さんが演じたのは、新幹線に乗っている久能整(菅田将暉さん)の隣の席に座った、美樹谷紘子(関めぐみさん)の育ての母・サキ。高畑さんが顔を出して出演した時間は、15分にも満たなかったが、その存在感で強い印象を残したようだ。

  • 高畑淳子さん(自社撮影)
    高畑淳子さん(自社撮影)
  • 高畑淳子さん(自社撮影)

整が座る席に近付いてきて...

   物語は、紘子が手にしていた「父からの手紙」に添えられたイラストの意味を整を読み解くと、「暴力的な父」と「支配を受けている母からの警告」という構図が浮かびあがり...という展開だった。父からの古い手紙を見つけ、父に会いに行こうとする紘子を心配し、サキも密かに新幹線に乗り込んだのだった。育ての母・サキは、紘子の実の母の長年の友人でもあった。

   聖に見つかったサキは、聖と紘子に「(紘子の)父が急死し、母は病んでしまった」などと説明。「あんたもあきらめて帰ってくるだろうとは思ってたんだけど、やっぱり心配でね。気が付いたらお母さんも新幹線、新幹線乗ってた」とはにかんで笑った。

   紘子が「2人の母」の愛に涙しながら「この絵手紙の意味、教えて。わかりにくいのがあって...」と1枚の手紙をサキに見せると、その瞬間サキの表情が固まる。紘子が「紘子、幸せで」かと確認し、サキは笑ってうなずいたが、横から整が風船のイラストを指し「それだと、これを『せ』と読まないといけない」と訂正する。しかし紘子は「いいんです。そう思っておきます」とそれを却下した。

   間もなく目的地に着くというところで紘子はトイレに立つ。デッキで停車を待つサキに、整が

「さっきのイラストのことなんですけど、お嬢さんは『紘子、幸せで』って読んだけど、それだと風船が合わない」
「『紘子、幸せで』じゃなくて、『ふたりでころした』になります。あなたと実のお母さんと2人でその旦那さんを...だから実のお母さんは病んだんじゃないですか?」
と問い詰める。

   サキは「絵手紙はね、読みたいように読めるのよ。あなたにはそう読む方が面白いんでしょうけど」「あの子が幸せでって読んだなら、それが正しいのよ」と穏やかに答えた後、「私たちはこれからも2人であの子を守っていく。通りすがりのあなたは全て忘れて」と冷たい視線を送った。

   整が「僕は結構記憶力がいいので忘れません」と返し、2人が無言で見つめ合ったところで新幹線の扉が開いた。整が「僕にも育ての親がいます」と明かすと、サキはようやく穏やかな雰囲気になり「ああそう。よくしてくれた?」と尋ねる。整が「はい。孝行しなきゃと思ってます」と言うと、サキは「それは別にいいのよ。育てたことが幸せだったんだから」と遠い目をし、トイレから出てきた紘子と仲睦まじく歩いて行ったのだった。

   こうした高畑さんの演技に対して、ツイッターなどでは

「例の手紙見せられたときと整が絵の本当の意味を話したときの高畑さんの演技がすごかったな」
「高畑さんの凄み...。慈愛に満ちた母の顔と殺人者の顔」
「高畑さん、うますぎた。震えた。さすが過ぎた。ありがとう」

といった声が上がっていた。

(TT)

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