ウィル・スミスの平手打ち 高橋真麻「理性があったからグーでなくて、パーで」

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   アカデミー賞授賞式で主演男優賞を受けたウィル・スミスが、司会者に平手打ちをした事件について、賛否両論が巻き起こっている。29日(2022年3月)の「スッキリ」でも、MCの加藤浩次をはじめコメンテーターの意見が分かれた。

   米国ロサンゼルスでの式典は全世界に生中継されていた。司会のコメディアン、クリス・ロック氏(57)に、ウィル・スミス氏(53)がつかつかと近づき、いきなり、強烈な平手打ちを一発、食らわせた。ウィル・スミス氏は2016年8月25日に「スッキリ」に生出演、「スッキリ」のポーズを披露するなどスタジオを笑いの渦に巻き込んだ。この日は、クリス氏が、同席していた同氏の妻、ジェイダ・ピンケットさんについて「侮辱するような発言」をしたことに激怒した。

  • 番組ツイッターより
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加藤浩次「あそこは行っちゃあだめだよ」

   ロック氏は、「ジェイダ、君のことは大好きだ。『G.I.ジェーン続編』が楽しみだよ」。「G.Iジェーン」は、1997年の映画で、主演が丸刈りで臨んだ演技が話題になった。ジェイダさんは脱毛症を公表しているが、髪型をからかうような発言だった。スミス氏は、主演男優賞の受賞が決まると、妻のジェイダさんとキスを交わし、壇上で「このような仕事をしていると、自分を悪く言われても、言わせておくしかない時もあります。失礼なことをされても笑顔を作り、大丈夫だという振りをしなければならないものです。私は、愛と思いやりと気遣いを大勢に広める人間になりたい」。一方で「アカデミー協会に謝らせてください。そして一緒にノミネートされた俳優仲間たちにも謝罪します」とも。

   「平手打ち」については賛否の声が巻き起こった。ロブ・ライナー監督は、「ウィル・スミスはクリス・ロックに謝罪すべきだ。クリスに訴えられなくて、運がよかったと思うべきだ。今夜の彼の言い訳は、とんだたわごとだ」。コメディアンのキャシー・グリフィンさんは、「コメディアンに暴力をふるうのは絶対に良くない行為よ。これからはウィル・スミスと同じようなことをする人を心配しながら、コメディーのステージに立たなければならない」。米・アカデミー協会は「どのような形であれ、暴力は容認できない」。

   一般の人からは擁護する意見も。「ウィル・スミスはどうやって家族を守るべきかを見せてくれた」「クリスはびんたされて当然。あれだけ大きな舞台で、他人の病気をからかうなんて考えられない」。議論はスタジオでも続いた。

   フリーアナウンサーの高橋真麻さんは「家族は病気で悩んでいる姿を見ているから、その場のジョークを、許せるというものでない。びんたしたのもちょっと理性があったからグーでなくて、パーで行ったのでは」

   MCの加藤浩次は、「ぼくもコメディアン。ぼくが気を付けているのは、相手を傷つけては絶対ダメなんですよ。でもギリギリのところを攻めなくてはいけないところがある。ウィル・スミスさんが怒ってしまったところで、ロックさんは負けですよ。でも、10億人以上が見ているところで、ウィル・スミスさん。あそこは行っちゃあだめだよ」

   ロバート・キャンベルさん(日本文学研究者)は「ぼくは日本のテレビのスタジオの中で、自分が禿げていることを100回以上いじられた。心の中で、コノヤロウと思ったことはいくらもあります。ただ、それに対して何をしたか、というのはすべて僕の責任なんですよ」

(栄)

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