アメリカのバイデン大統領がポーランドの演説でロシアのプーチン大統領を強く非難しました」とけさ28日(2022年3月)の「めざまし8」の司会、谷原章介が伝えた。それに合わせるかのようにポーランド市民が地面に横たわり、ウクライナ侵攻に抗議した。
映像はポーランドのワルシャワで撮影されたもので、大勢の人が横たわりウクライナの国旗や「戦争反対」「空を守ってください」といったメッセージのプラカードを手にしていた。ポーランド在住の写真家、ボグダンさんに聞くと、「沢山の人が横たわっているのは、多くの人が亡くなっていることを表わしている。ウクライナで多くの人々が亡くなっていることを多くの人たちに知ってほしい」と訴えている。
州議会議員から批判の声も
バイデン大統領はウクライナ情勢をめぐり23日から欧州を訪問、連日、首脳会談を行った。26日にはその締めくくりにウクライナからの避難した人たちを前にこういったのだ。「この男(プーチン大統領)を権力にとどめておくわけにはいかない」。
この直後、ホワイトハウスの高官が、「ロシアの体制転換に言及したものではない」と釈明した。これに対し、ロシアのペスコフ大統領報道官が「バイデンが決めるものではない。ロシアの大統領はロシア人が選ぶ」と反論した。
とはいえ、プーチン批判はロシアの州の地方議会からもあがっている。「プーチン大統領のウクライナ侵攻に関して自分の考えを言ってください」といわれ、ある女性議員は「私はロシアの大統領が決定したことに反対だ。ウクライナで行われていることは戦争犯罪だと思っている」と大統領を名指して批判した。この発言にSNSでは勇気をたたえる多数のコメントが寄せられた。
西岡孝洋アナが「反戦ムードが広がっていくためといえば」と、もう一つのカギを紹介した。兵士の権利を擁護するNGO の『兵士の母親委員会』だ。
筑波大学の中村逸郎教授によると、「ロシアでは誰でも知っている支援団体。ロシア発表の兵士の死者数以上に親族からの連絡が何千件もあり、その情報をまとめて発信した場合、世論への影響が大きくなるのではないか」という。
反プーチン、どこまで拡大していくのか。
(一ツ石)