私は、アメリカCBSで2010年から放送されている警察ドラマシリーズ「ブルーブラッド~NYPD家族の絆~」の「シーズン4」を、毎週火曜日、CS放送のFOXテレビで見ています。
主人公のレーガン一家は、ニューヨーク市警の誰もが知る警察官ファミリー。ヘンリー(レン・キャリオー)は市警トップの本部長を務め、現在は息子フランク(トム・セレック)が、同じ役職についています。さらに、フランクの長男ダニー(ドニー・ウォールバーグ)が特捜課の刑事、末っ子ジェイミー(ウィル・エステス)も、パトロール警官として活躍中。また、長女エリン(ブリジット・モイナハン)は地方検事補として、法秩序の維持に努めています。
そんな彼らが、ニューヨーク市民を凶悪犯罪から守るため、信頼できる家族として、互いに力を合わせていくところが見どころです。
このドラマは、アメリカで2010年から12年にも渡って制作が続いている人気の国民的ドラマといえます。毎週、日曜日の昼食をフランク(トム・セレック)の家で、家族全員で食べるのが決まりになっていて、そこでの会話がこのドラマの軸になっています。
人間の欲望が渦巻く、殺伐とした大都会のリアルな実像に迫りつつ、それでもなお、普遍的なモラルや良識を信じる、レーガン一家の不屈の精神と、それぞれの活躍がテンポ良く描かれています。
なぜ12年も続く人気ドラマになったのか
私は、このドラマを2、3年前から見るようになったのですが、それは、フランクを演じるトム・セレックが好きだったからです。
彼はテレビドラマ「私立探偵マグナム」ではハワイ・オアフ島で探偵業を営む主人公を好演。また、ニューヨークの独身貴族を謳歌していた3人が、マンションの前に捨てられていた赤ん坊を育てるてんやわんやを描いた映画「スリーメン&ベビー」で、独身貴族の1人を演じていて、好感を持っていました。
この「ブルーブラッド~NYPD家族の絆~」でも、レーガン一家の中心人物フランクを熱演するトム・セレックが果たす役割は大きいのです。本部長としていろいろな圧力にも負けずに筋を通す点と、現場にもこまめに顔を出し、愛情を持って警察官を指導するところが、このドラマの人気を支えている要因ではないでしょうか。
事件ものですから、全てがそうとは言えませんが、大半がハッピーエンドで終わっていることも、このドラマが長続きしている理由だと思います。
現在アメリカでは、シーズン12が放送中とのことです。