アメリカから無事に帰ってきたるい(深津絵里)。喜んで迎えるひなた(川栄李奈)。お土産話の前にホッとしたところで「あんこある?」とるいの恋しい表情が最高。回転焼きやおろか海外であんこは簡単には見つからないだろう。るいたちがアメリカに何日間行ったのかは不明だが、あんこが無性に食べたくなる気持ちには共感できた。
早速、いつものちゃぶ台でるいが回転焼きを食べると、パリっと効果音がして、思わずそそられた視聴者も多かったはず。回転焼きの美味しく懐かしいあんこの甘さが、るいを満面の笑顔にしたのがよくわかった。そしてひなたがいう。「怖い顔してお菓子食べるひとはいてへん、怒ってても疲れていても悩んでいても自然に明るい顔になる」。 安子さんが言った言葉と同じだ。
一貫して繋がっている「あんこ」
つくづくこのドラマに一貫して繋がっているのが「あんこ」だと噛みしめる思いであった。それと同時に、いよいよ安子さんの登場を思わせるような場面で、安子、るい、ひなたと続いたストーリーの最終盤に入ってきた。
アメリカで母親に会えたか尋ねるひなたに「会えなかった」と首を横に振るるい。そして「また行けばいい」とひなたの明るい一言がるいを励ますことに。自分の人生に決着をつけるためにアメリカへ行ったるいだったが、大月家に帰ってきて、安心感と親子愛に包まれ、どれほど幸福感を感じたことだろうか。
一方で母を思いやるひなたに、立派な大人の女性になったと感心。ふたりが仲睦まじい友達のようにも映って優しい場面だった。「今日のるいとひなたが2人でおしゃべりしてるシーン、可愛らしさと愛が溢れていて良かった」「回転焼食べながら安子を想うるいとひなたの会話、泣いちゃう」「またジョーに連れて行ってもらえばいいと声をかけるひなたも優しいね」などのコメントも見受けられた。
るいとひなたが、安子さんに無事会えるのかどうかが気になるラストだが、会えないとしても手がかりを知ることにはなるはず。楽しみである。
(Y・U)