「モーニングショー」の「視聴者からのLINEで質問・意見」コーナーで、司会の羽鳥慎一が「けさ(2022年3月24日)はこの質問がかなり多かったんです」と取り上げたのは、「アメリカ大統領がトランプだった場合、(ロシアのウクライナ侵攻は)どうなっていたと思いますか」というものだった。
「予測不能性」指摘も
ゲスト解説の朝日新聞・佐藤武嗣編集委員はこう見る。「だれもウクライナ侵攻を予想していなかったように、プーチンさんは予測が非常に難しいですよね。そのプーチンさんを上回る予測不能性がトランプさんなので、プーチンさんもそれを感じて、こういう軍事行動には出なかった可能性はあるんじゃないかと思います。ただ、トランプ政権で(西側の)同盟関係はだいぶ痛みましたから、それで国際社会にとっていいのかどうかということですよね」
軍事ジャーナリストの黒井文太郎さんは、「トランプはプーチンに対して甘かったのですが、自分が侮辱されたような発言があると、いきり立つようなところがありました。プーチン側もトランプ相手では(軍事侵攻は)やりずらかったと思います」
プーチンもトランプがどんな反撃をしてくるか読めず、軍事侵攻を手控えたということだろうか。レギュラーコメンテーターの玉川徹(テレビ朝日)が遅い冬休み中ということで、峯村健司(朝日新聞編集委員)が代役を務めている。「トランプさんは『プーチンは意外とスマート(頭がいい)』というようなことを言っているので、(ウクライナ侵攻が起こらなかった可能性は)バイデン政権より高いと思います。でも、起こった時にどう対処するかというと、不安ではあります」
トランプ前大統領だったら、アメリカ軍のウクライナ派遣や核兵器作戦を進めかねない。プーチン対トランプの戦争なんて、怖すぎて想像したくない。
(カズキ)