ウクライナに侵攻しているロシアの動向が警戒される中、今日23日(2022年3月)午後6時からウクライナのゼレンスキー大統領が日本の国会で演説を行う。
アメリカ、カナダ、ドイツと各国の議会で演説を行い、喝采を浴びているゼレンスキー大統領。EU議会で演説を行った時には、英語の同時通訳を行っていたビクター・シェフチェンコ氏が途中で感極まって言葉に詰まる場面も。「ゼレンスキー氏の言葉は、遠くの土地や遠くの街からではなく、私の心に近いメッセージでした。私の魂と共鳴したのです」(シェフチェンコ氏)
日本の国会演説を前に
なぜゼレンスキー大統領の言葉に共鳴するのか。「THE TIME,」ではコピーライターの川上徹也氏に話を聞いた。
「これは今までも歴史を動かしたスピーチにはすべて使われている「ストーリーの黄金律」という法則。(1)何かが欠落した主人公が(2)遠く険しい目標に向かって(3)障害・葛藤・敵対するもの・自分の弱さを乗り越えていく」(川上徹也氏)
これを効果的に利用したのが「侵攻されてからの日々」をテーマとしたイギリス議会での演説。ゼレンスキー大統領は「1日目の午前4時、ミサイルが飛んできて皆が目を覚ました。あれ以来眠っていません」と、大国に攻め込また主人公ウクライナを表現。「10日目に武器を持たないウクライナ人が都市のいたるところで抗議。装甲車を素手で止めながら我々を壊すことはできません。我々は気づきました。ウクライナ人は英雄になったのです」と演説。侵攻に立ち上がり、ひとつになるというストーリーの黄金律が聴衆を引き込んだ。
ゼレンスキー大統領の演説が評価される一方で、川上氏は「多くの人が感情を動かされた演説というのは、後から歴史を振り返ると『あの熱狂はなんだったんだろう』といったことが結構ある。全て正しかったか、もう少し歴史をみないとわからないというのが正直な所」という。
司会の安住紳一郎「大統領ですが、やはりカーキ色のTシャツが気になっている人も多いと思います。実はこれはいつでも行動できるという意思表示のようです」
(みっちゃん)