ロシア軍によるウクライナ侵攻だが、日本時間の今日22日(2022年3月)午前0時頃からは米英仏独伊の5カ国首脳が約1時間電話会談するなど、米国と欧州各国も活発な動きを見せている。ウクライナ情勢は今後どのような展開を見せるのか。「モーニングショー」では専門家を交えてスタジオで議論した。
5カ国の首脳会談では、ウクライナ市民への無差別攻撃などの侵略行為に対する懸念が議論された。ウクライナ人に対しては軍事的な安全支援や人道支援提供などサポートの意思が強調された。
アメリカは「慎重だが、きちんと対処すべきとの意見も」
バイデン大統領の今後だが、24日にはNATO首脳会談、G7首脳会合、EU首脳会議と外交日程が目白押しとなっている。さらに26日にはウクライナの隣国、ポーランドとの首脳会談も予定されている。
小谷哲男(明海大学教授)「民間人の死者が増えていることは外交当局にとっても大きな懸念になっている。ロシア石油禁輸なども欧州で協調していく必要がある。中国がロシアを支援する懸念が高まっているが、支援をさせないためにどうすればいいか。支援してしまった場合どういう対処するか。NATO諸国に攻撃が及んだ場合どうするかなど難しい課題が浮き上がっている」
司会の羽鳥慎一「アメリカはどこまで踏み込むんですか」
小谷哲男「慎重だが、このままいくとロシアのやりたい放題になってしまう。きちんと対処すべきという意見も出ている」
羽鳥慎一「ポーランドとの首脳会談はどうですか」
小谷哲男「ポーランドは西側からの物資がウクライナに入る玄関口になっていて、ウクライナで起きていることは他人事ではない。バイデン大統領がポーランドを訪問することで安心感を与える」
黒井文太郎(軍事ジャーナリスト)「ロシアはウクライナとポーランドの国境までミサイルを飛ばしている。国境を越えた場合はNATOとしてどうするか詰めなければいけない。ロシアは何をやってくるかわからない。プーチン大統領はNATOとの戦争は避けたい。バイデン大統領が出てこないギリギリを狙ってくる」
菊間千乃(弁護士)「アメリカが入ってくると核戦争に突入する可能性がある。バイデン大統領は絶対に避けたい。どうやって止まるのか」
小谷哲男「いきなり米露が核を投げ合うことは考えにくいが、小型核を局地的に使う懸念はある。核兵器や生物化学兵器が使われたという前例を作ってはいけない。使用に対して軍事的な懲罰を与えないと、今後使われる敷居が下がってしまう」
(みっちゃん)