春のセンバツ高校野球は先週土曜日19日(2022 年3月)に開幕、熱戦が繰り広げられているが、20日の試合に球審が場内アナウンスで「大変申し訳ありません!」と謝罪した。これについて、「めざまし8」の倉田大誠アナが「判定をめぐり球審が異例の謝罪をしました」と伝えた。
誤ってファウルのジェスチャー
試合は広陵(広島)対敦賀気比(福井)戦4回裏。広陵の先頭打者が出塁すると、次打者が送りバント。ボールは線上、ギリギリのところに転がる。成功と見えたが、一塁のランナーは途中から塁に戻ろうとしてタッチアウト。
実は二塁の塁審が誤ってファウルのジェスチャーをしていた。これを見て一塁に戻ろうとしたのだ。二塁審判のジェスチャーがなければ二塁に進んでいたはず。
審判団が協議し、球審が「打球はイレギュラーバウンドでフェア地域に転がりましてフェアの判定をしました。しかしながら、二塁の塁審が誤ってファウルのジェスチャーをして、ランナーを止めてしまいました。私たちの間違いでして、止めたランナーを二塁へ進めて1アウト二塁で再開します。大変申し訳ありません!」と説明し、謝罪した。
倉田アナは「この潔い対応にSNS上では『間違えた時にはちゃんと謝る。球審の行為は見てて気持ちがよかった』『ミスをすぐに認める姿は素晴らしいです』といった称賛の声が相次ぎました」と述べた。
朝日新聞のスポーツ欄でも編集委員が「30年近く甲子園大会を取材しているが、ここまで潔く審判がミスを認め、謝罪した例は記憶にない」といっている。それほど異例だったのか、と驚いでしまう。
(一ツ石)