「相棒 season20」(テレビ朝日系)最終回スペシャル前篇 第19話「冠城亘最後の事件―仇敵」が、3月16日(2022年)に放送された。(ネタバレあり)
冠城亘(反町隆史さん)が最近そそくさと帰ることが増え、青木年男(浅利陽介さん)との約束も「野暮用」と言って2度も反故にしていることから、青木と杉下右京(水谷豊さん)は冠城に恋人ができたのではないかと勘繰る。しかし杉下が冠城に「春が来ましたか?」と聞いても、冠城は「陽気もいいしそろそろじゃありません?まあ詳しく知りたきゃ気象庁に連絡、どうですかね?」とはぐらかすばかりだった。
「どうぞご自由に」
ある日冠城は、かつての上司である法務事務次官・日下部彌彦(榎木孝明さん)に「久しぶりに顔が見たい」と呼び出される。
なかなか本題を切り出さない日下部に、冠城は
「目的は社美彌子(仲間由紀恵さん)。彼女の近況を知りたいんじゃありません?だって去年、まさかの内調のトップ就任ですからね。日下部さんもいろいろ気がかりでしょう。でも残念ながら内調の人ですから、今は没交渉です。ご期待に沿えるような情報は、何も」
と先手を打つ。日下部は
「そうか...あてが外れたか。大いに残念。しかし、意外とお前、社美彌子のプライベートまで食い込んでそうなんでな。没交渉ってのは表向き...かもしれない。なんて勘繰ったりもしてる」
とかまをかけるが、冠城は「どうぞご自由に」と笑うだけだった。
「相棒が不名誉なパパ活疑惑をかけられているのですから!」
警察庁の各部門あてに、「警視庁現役警察官にパパ活疑惑!!」の見出しで、少女と冠城が親しげに歩いている写真が掲載された記事のコピーが差出人のない封書で送られてきた。
「事実無根。いとこの娘」「どこへ行ったりもしませんよ。しっかりいとこの家、送り届けただけですけどもねぇ」と説明する冠城に、警視庁上層部は
「お前の言葉などまんま信用できるか。幾度となく我々警察をたぶらかすような真似をしてるだろう」(大河内春樹・神保悟志さん)
「確認しておくが、思ってるほど信用ないぞ。お前は」(衣笠藤治・杉本哲太さん)
と冠城を責める。
冠城が「ガーン!入庁以来粉骨砕身勤めてきたのに、この評価」ととぼけると、内村完爾(片桐竜次さん)・衣笠・大河内・中園照生(小野了さん)の4人は「自業自得だ!」と声を揃えた。
特命係に戻ってきた冠城に、杉下は
「この少女の正体、いとこの娘というのは嘘ですね?すっきり正体を明かせば即、身の潔白など証明できるにもかかわらずどうしていとこの娘などと嘘をつくのか」
と尋ね、冠城の姉・由梨(飯島直子さん)から「わーくん(冠城)に娘を連れ出すほど親しくしているいとこはいないはずだ」と聞いたことを明かした。
姉にまで連絡を取って真相に迫ろうとする杉下を、冠城は「僕のプライベートなことなんてほっといてくださいよ!」と突き放そうとする。しかし杉下は
「ほっとけませんよ!相棒が不名誉なパパ活疑惑をかけられているのですから」
と声を荒げ、冠城は黙りこくってしまった。
今シーズンで卒業する冠城を、最終回直前で杉下が「相棒」と呼ぶ熱いシーンながら、ツイッターなどでは
「相棒まさかの相棒認定胸熱回でパパ活疑惑とかwww」 「右京さんが冠城君の事を相棒って言ってておおっ!ってなって次のパパ活疑惑で笑ってしまったwww」
「右京さんが冠城くんのこと『相棒』って言ってくれて高まるシーンだったが、『パパ活疑惑』のワードで笑いに方向転換させられた感がすごかった」
と笑いの反応が巻き起こり、「パパ活疑惑」がトレンド入りするほど注目を集めていた。
(TT)