ロシアのウクライナ侵攻をめぐり、二国間で行われている停戦協議で進展があったようだ。ウクライナのポドリャク大統領府顧問が米メディアに対し、「ロシアが立場を大きく軟化させた」「数日のうちに停戦が実現すると確信している」と述べたことをきょう17日(2022年3月)の「スッキリ」で岩田絵里奈アナウンサーが伝えた。
鶴岡路人准教授「停戦の合意と撤退の合意は同じではないという懸念は残ります」
また英メディアの情報によると、ロシア側は「ウクライナがNATO加盟を放棄することなどを条件に、ロシア軍を撤退する案」も検討しているという。一方のウクライナ側は、再び侵攻された場合は米英などが安全保障を担う法的枠組みを設けることを提案している。
一連の動きについて、連日「スッキリ」で解説している鶴岡路人・慶応大准教授は「協議が進むという観点でいえば明るいニュースですが、ウクライナのNATO加盟については、『未来永劫加盟しない』というロシア側の条件とどこまで折り合っているのかまだわからないところがあります」と疑問を呈したうえで、「停戦するという合意と、ロシア軍が本当に撤退するということは、場合によっては違う話になりかねません。現在19万人もいるロシア軍兵士をどうやって撤退させるのか。圧力として残っているロシア軍を使うこともあり得ます。停戦の合意と撤退の合意は同じではないという懸念は残ります」との見方を示した。
MCの加藤浩次「なるほど。ミサイルは撃ち込まないけど、ロシア軍は居続けるという可能性もあるんですね」
モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)「停戦をしたとしても、ロシアがその裏でもっと残酷で大規模な攻撃を準備することは考えられます」
(キャンディ)