「きょう14日(2022年3月)は『めざまし8』がロシアのプーチン大統領の元側近に独自取材し、プーチン大統領の誤算が明らかになってきました」と司会の谷原章介が切り出した。
「プーチンは公式の場でも非公式の場でも口癖のように、『キエフを併合するんだ』といっていました」。そう語るのは大統領の元側近のアンドレイ・イラリオノフ氏。プーチン氏が大統領に就任した2000年から5年間経済顧問を担当、政権の中枢にいた人物だ。
「計画通りにはいっていない」
その彼が明らかにしたのは......
「プーチンはウクライナに対する戦争を21年前から計画していた。これはロシア部隊を打ち負かしたウクライナ軍が得た機密文書の情報だが、実は今年1月18日には『ウクライナへ侵攻せよ』との命令が下されていた」
「今回の軍事行動はプーチンが考えていた計画通りにはいっていない。もともと2週間と考えていたぐらいだ。私はロシアがキエフを陥落することはできないと思う。ウクライナ人は絶対にあきらめないからだ」
こうした中、ウクライナのゼレンスキー大統領は12日(2022年3月)、キエフで記者会見し「私たちが約1300人の兵士を失い、ロシアが約1万2000人を失ったことは不幸だ。ロシアはウクライナの10倍だ。それは私を幸せにしない」と述べた。
ロシアに対する経済制裁も加速しているが、イラリオノフ氏は「制裁はロシアを非常に苦しめているし、プーチン自身もまずいとは考えている。しかし、制裁そのものではウクライナへの侵攻は止まらない。彼がウクライナを沈めたいという気持ちが勝っているからだ。私の考えでは、大規模な戦闘は数月間だろう」と悲観的な予測をしている。
これについて、筑波大学の中村逸郎教授は「プーチン大統領はウクライナ侵攻をもっともっと簡単にやり遂げることができると思った。ところが大誤算でプーチン大統領はとても焦っている。ロシア軍は私たちが思っていたほど強力な軍隊ではなかったということですね」とみる。
(一ツ石)