ウクライナの「戦場のバイオリニスト」が世界から称賛を浴びている。ウクライナ第2の都市ハリコフでは、1日中ロシア軍の砲撃が続き、住民は地下室に避難しているが、そこから毎晩コンサートを送信しているのだ。11日(2022年3月)の「モーニングショー」が伝えた。
戦争をやめてほしい」とメッセージも
ヴェラ・リトフチェンコさんはハリコフで有名なバイオリニストで、もう2週間も地下室生活を強いられている。でも、「砲撃は朝1、2時間くらいは止みます。彼らも休憩が必要なのかも」とユーモアたっぷりに話す。そして、ウクライナを励まそうと始めたのが、毎晩のソロコンサートだ。舞台衣装の優雅なドレスに着替え、演奏の映像と曲をSNSで配信している。世界中から激励や賞賛のコメントが殺到しているという。
リトフチェンコさんは「戦争をやめてほしい。ウクライナ人は平和を望んでいます。ハリコフはロシア語の街です。ロシア人やロシア文化を嫌うことはありません」とメッセージも発している。
バイオリニストの廣津留すみれ「文化とか演奏というのは、悲しいことに、政治的な問題はまったく解決することができないんですが、戦争には負けないとか、生きる希望みたいなものを、少し与えられるんじゃないかと......。リトフチェンコさんに、すごくグッときました」
ヴェラ・リトフチェンコとSNSに入力すると、彼女の演奏シーンがすぐ見られた。
(カズキ)