NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、3月10日(2022年)の放送。ついに本格的な時代劇存続の危機が訪れ、ひなた(川栄李奈)は外国人観光客をターゲットにした映画村ツアーを提案するも上司の反応がイマイチ。「時代劇を救ってほしい」という虚無蔵(松重豊)の言葉が重く心に響く。
思い悩みながら帰宅したひなたは、るい(深津絵里)が外国人客と英語で話しているところを間近で聞くことに。
時代劇「復活」と英会話
ラジオ英語の話にどうやって結びつくのか?ひなた編では英会話は出てこないのか?などアレコレ予想していたがやっとはじまった。
しかし、るいさん、ひなたが投げ出したラジオ英会話を17年間も続けていたなんて、素晴らしい。悩ましい英会話。どれほど途中で諦めたり何度も習慣にしようとして挫折して人がいるだろうか。大半がひなたのような投げ出し派なのではないかとも思う。
るいは、母の思い出のラジオが家にきたときから、ずっと英語を聞いていたということだ。
回転焼きの店頭に外国人が並んでいる光景は、珍しくないが、外国人相手に全く動じずに英語で話し出すのは17年の努力というか習慣がなせる技だ。
「るいさんの17年続いたラジオの英会話には頭が下がります」「るい、ラジオ英語会話漬けやった」「ひなたは、るいに英語習ったら?」などネットでも沸いた。
母に捨てられた思いを忘れるために家出してきたるいだが、母のことを忘れられるはずはない。大人になってそして自分も母になって、毎日ラジオ英語を聞きながら、安子さんへの辛い想いがいつのまにかほぐれているといい。母のことをもっと知りたいと思うようになっているといいが。
るいが英語で接客しているのを、後ろから驚愕の表情で見ていたひなた。「映画村の外国人相手のガイドをやって」って言い出したとき、虚無蔵さんの「鍛錬せよ」という言葉が浮かんでしまった。それにしても、母の英語鍛錬を娘が知らなかったというのは、ちょっと無理があるような気も......。ひなたの部屋が2階だから聞こえないってことかな。
定期預金を崩して英会話学校に通い出したひなた。果たして人気低迷の時代劇に再びスポットライトを当てることができるのか。期待したい。
(Y・U)