NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、3月8日(2022年)の放送。女優・美咲すみれ(安達祐実)に想いを寄せていたひなたの上司、榊原誠(平埜生成)は、すみれの結婚を期に気持ちが沈んでいた。誰がどう見ても失恋で落ち込んでいた榊原だったが、本人は誰にも知られないようにふるまっているつもりだった。
そんな切なく苦しい思いをしている榊原に気付いた一恵(三浦透子)。茶席に誘うとは、なんて粋なんでしょう。茶室で和服を着た一恵。茶室もさながら落ち着いた雰囲気がとてもさわやかでドラマのアクセントになってよい。
ししおどしの音がいいタイミングで
一恵は、榊原のすみれへの気持ちに気づいて「バレバレです」って言っていたが、あなたもですよ。一恵も榊原を好きな気持ちがあったから気づいたのでは?バレバレです。
「人を好きになるなんてアホやから。傷ついたり傷つけられたりしながら、それでも人を好きになるんやから」という一恵のセリフは、この回のテーマ、いや、安子からるい、ひなたへ続くカムカムエヴリバディの大きなテーマでもありそう。
一恵のたくましい一面を見たが、母親のベリーさんにそっくりと感じたのは筆者だけではないようだ。「一恵ちゃんの言葉で安子編からの色々が思い出されて泣ける」「一恵ちゃん 凛とした強さと優しさ」「みんな苦しむんやなあ。あほやから」「一恵は一子と色んな意味でそっくりやね」などの反響も。
よくよく見ると、榊原と一恵、いいカップルになるような気がしてきた。めでたく微笑ましい2人になってほしい。
それからもうひとつ。このシーンの一部始終、ししおどしの音がいいタイミングでコンと鳴り響いて演出もバッチリだった。
安子(上白石萌音)もるい(深津絵里)もどこか切なくて辛い思いを抱えながらも愛する人と一緒にいる。ひなた(川栄李奈)と五十嵐(本郷奏多)にも冷たい風が吹いてきたが、この先どうなってしまうのだろうか。
(Y・U)