「停戦の合意がなかなか守られない中、先ほど3回目の交渉が終了しました。さらに、トルコが仲介役に名乗りをあげました」と司会の安住紳一郎アナ。8日(2022年3月)の「THE TIME,」はロシアによるウクライナ侵攻についての速報から始まった。
双方が「相手側が攻撃を停止していない」と非難し、中止になっていた「人道回廊」の設置。ロシア国防省は日本時間きのう夕方から首都キエフやハリコフなど6カ所で一時的な停戦に入り、「人道回廊」を設置すると発表した。
ロシアが「非友好国」に対抗措置
ただ、ロシア側が一方的に定めた「人道回廊」は主にウクライナ国内からロシアやベラルーシに抜けるルートとなっているため、ウクライナの副首相は「人道回廊の選択肢として受け入れがたい」として受け入れを拒否。ウクライナ領内での移動を可能にする「人道回廊」を設置するよう求めたという。
そんな中、日本時間きのう夜に行われた3回目の停戦交渉。「人道回廊」については「わずかに前進があった」(ウクライナ代表団のポドリャク大統領府長官顧問)というが、本格的な停戦の合意には至らなかった。
そこで仲介に意欲を示したのがトルコのチャブシオール外相だ。
安住アナ「両国と関係が深いトルコの独自外交が停戦に向けた動きにつながるかが注目されています」
チャブシオール外相は、ロシアのラブロフ外相とウクライナのクレバ外相との3者会談を10日に行うと発表。「会談が転換点になることを希望している」と仲介に意欲を示しているという。
番組は制裁に対するロシアの対抗措置についても伝えた。ロシア政府は制裁に踏み切った国や地域を「非友好国」に指定し、そのリストを公表した。
安住アナ「非友好国に指定されたのは、アメリカやイギリス、ヨーロッパ各国に加え、日本や韓国など。今回の措置は大統領令に基づくもので、非友好国に指定された国の企業は取引を行う際、ロシア政府の許可を得る必要があります。さらに、非友好国の債権者に対してロシアの債務者はロシア通貨のルーブルで返済できるとしています」
(ピノコ)