「いとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず」
黙って聞いていた虚無蔵は、
「文四郎。傘張り浪人とて刀を携えておる限りは侍だ。あべこべにいくら刀を振り回しておってもいとしいおなごを泣かす者は真の侍にあらず。おひなを泣かすな。泣かせたらその時は...」
と諭して刀を抜こうとし、文四郎はとっさに身構える。虚無蔵は刀を戻し、文四郎の前から去って行ったのだった。
ツイッターなどでは、
「虚無さんの『おひなを泣かすな』にグッときた。虚無さんはしっかり文ちゃんとひなたをみてくれている」
「人の恋路に物言わなさそうなキョムさんが、おひなを泣かすなとだけ言うの重みがある」
「『おひなを泣かすな』よく言った虚無さん」
といった声が上がり、「おひなを泣かすな」がトレンド入りする盛り上がりとなった。
(TT)