7日(2022年3月)の「モーニングショー」は、ロシア軍がウクライナのザポリージャ原発を制圧した問題などをめぐり、その狙いについて専門家を交えてスタジオで議論した。
アメリカ政府によると、こうした原発制圧を続ける動きの背景にはロシア軍の戦術変更があるという。ロシア軍は燃料不足など補給の問題を抱えていて、活動のピークは向こう1週間。動けなくなるために一気に勝負にでようとしている。そこで原発を押さえるなどの電力の遮断や、民間施設への無差別攻撃を行うことで一般市民を避難させ、大都市の人口を減らして屈服させようとしているのではないかという。
石原良純「今まででは考えられないフェーズ」
佐々木正明(大和大学教授)「狙いは2つある。1つは電力インフラを麻痺させ、ウクライナ軍の抵抗をそぐ狙いだが、これは停止中のチェルノブイリ原発を制圧した理由にはならない。旧ソ連時代からロシアは核の平和利用と軍事利用が一緒になってきた。ロシア側はウクライナが本気で核武装することを恐れているのではないか」
石原良純(気象予報士・タレント)「僕らからすると核施設の中で砲弾が飛び交う状況は想像できない。プーチンは是としてやらせている。今まででは考えられないフェーズ」
山口真由(弁護士)「原発には(発電という)実質と、原子力がこんなふうに使われるという象徴の意味がある。だからこそ廃炉になっているチェルノブイリを押さえた。日本も原発再稼働の議論が起きると思うが、考えておかなければいけない」
玉川徹(テレビ朝日)「日本以外の国では、原発は軍隊が守っている。インフラを押さえるには原発を制圧しなければいけないので、ロシア軍は軍事的な合理性に基づいている。どちらも放射性物質を巻き散らそうとは思ってはいないので、一定のところで制圧という状況になるが、こういうのを見ていると原発が単なる発電所ではないことを思い知らされる」
(みっちゃん)