ロシアとウクライナの停戦交渉は日本時間の4日(2022年3月)未明まで、約3時間にわたり続けられた。ロシアメディアによると、市民が避難する「人道回廊」の設置で合意が見られ、一時的に停戦することもあり得るとしている。また、ベラルーシの国営メディアによると、3回目の停戦交渉も週明けには行われる見通しだという。
「逃げたくても逃げられずに...」
しかし、国連難民弁務官事務所によると、ウクライナからの避難民は100万人を超えており、ポーランド国境近くの街・リビウには避難民が続々と押し寄せている。ハリコフの駅も脱出する人であふれているのが現状だ。
司会の香川照之が「逃げたくても逃げられずに、キエフにいる家族が『THE TIME,』の取材に答えてくれました」と紹介し、映像に切り替わった。
街にサイレンが鳴り響くと、一家は一斉に地下に避難を始める。その家では子供2人と両親、その母の5人家族と、妊婦を含む見ず知らずの避難民8人の13人で避難生活をしている。キエフから車で避難しようとするとロシア軍から攻撃されるため、動くことができないという。食事は1日1食。クレープ1枚とジャガイモ、イワシの酢漬けだ。あと2日分の食料しかないという。スーパーに行っても棚には何もなく、運が良ければパンの配給があるだけだ。サイレンが鳴っていないときに、ガラスが飛び散らないようにするため子どもも手伝いながらテープを張って窓を補強。
母親は避難所に行けない理由を「ロシア軍が避難所に避難した女性や子供を連れだし、楯に使っている」と語った。
香川は「オリンピック(パラリンピック)開催期間中だからこそ、近年で最も身近に感じる戦争だと思います。年の端も行かない子供たちに、なんで防空壕に入るの? なんで逃げるの?と聞かれたら、どのように説明しているのでしょう。頭が痛くなります。これ以上不安な気持ちにならないでいいように祈りたいですね」とコメントした。
(バルバス)