NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の3月2日(2022年)放送回で、五十嵐文四郎(本郷奏多さん)の「デレっぷり」がお茶の間をときめかせた。(ネタバレあり)
茶道家役を演じることが決まった美咲すみれ(安達祐実さん)が、野田一恵(三浦透子さん)に茶道の稽古をつけてもらうことになり、大月ひなた(川栄李奈さん)は付き添い役を任される。
ひなたを抱きしめ「寂しいだろ。ばか」
ひなたは、一恵の細かい指導にうっぷんをためるすみれの稽古後の愚痴にも付き合わされる羽目に。映画出演が決まり、道場で伴虚無蔵(松重豊さん)と殺陣の稽古に励む文四郎だが、「手伝おか?読み合わせとか」「仕事終わったら道場行くわ」という言葉とは裏腹に道場に顔を出さないひなたに不満を募らせ、稽古にも身が入らない。
ある日の茶道の稽古中、何度もやり直しを命じられたすみれは「もう嫌!やってらんない!」と帰ろうとする。駆け付けた榊原誠(平埜生成さん)も加わって言い合いになる中、一恵の母・一子(市川実日子)が登場、お茶を点ててみんなに振る舞う。
「お茶はなあ、作法の正確さでもない。仕事の成功の道具でもない。相手のこと思う気持ちや。それだけのもんや」
という一子の言葉にひなたは泣き出してしまう。その場を飛び出して道場へ向かうも、すでに文四郎はいなかった。
肩を落としながら家路につくひなただったが、家の前のベンチには文四郎の姿が。
「何なんだよお前。いつもうろちょろ邪魔ばっかりするくせに、映画が決まった途端姿くらませやがって」
と毒づいた文四郎に、泣きながら
「映画村のステージに、すみれさんの出番が決まって。茶道のお稽古に付き合うように榊原さんから言われて。毎日いっちゃんちの茶室行って抹茶がぶがぶ飲んで、すみれさんの愚痴聞かされて...」
と言い返すひなたを、文四郎が抱きしめる。
「ちゃんと毎日顔見せろ。寂しいだろ。ばか」
とつぶやくと、文四郎はばっと体を離して立ち去り、ひなたはその場にへなへなと座り込んでしまったのだった。
普段はつんけんした印象が強い文四郎が見せた「デレ」に、ツイッターなどは
「あぁぁぁ尊い。『寂しいだろ、ばか』素直になった五十嵐は破壊力やばい」
「今期のドラマで一番のキュン!『寂しいだろ、ばか』思わずうるっ」
「ツンデレって別に好きじゃなかったけど五十嵐くんのおかげでちょっと目覚めそう」
といった声で盛り上がり、「五十嵐くん」や「寂しいだろ」と関連ワードがトレンド入りする話題となった。
(TT)