NHK朝ドラ「カムカムエヴリバディ」、3月1日(2022)放送では、映画のオーディション終了後、ひなた(川栄李奈)はモモケン(尾上菊之助)から話がしたいと呼び止められた。モモケンの先代だった父親との関係にわだかまりを抱えていたモモケンは、映画村のサイン会でひなたから「大月」の回転焼きをもらったことで、運命が大きく変わったのだと語った。
回転焼きが勇気づけた
映画のサイン会で、ひなたの素直で正直な「サムライになりたい」という気持ちに動かされたモモケン。自分の父親に対して素直になれなかったが、その時に初めて父を尊敬する正直な気持ちなり「志が高ければ何にだってなれる」と、モモケンの父親の口癖が自然に出てきた。素敵な話である。オーディションの審査員の態度から「実は嫌な奴なのかしら」と疑ったが違ったようでよかった。
算太が若かりしモモケンを連れて映画を見たあと「たちばな」のあんこづくりに欠かせない「おいしいあんこのおまじない」をつぶやいた。算太は逃げてきた和菓子づくりのことをちゃんと思い出して自分で驚いていたが、その算太のおまじないを、今でもしっかりと覚えてるモモケンはさすがである。
それにしても悩めるモモケンを回転焼きが勇気づけたなんて思いもよらない展開にびっくり。あんこはるい(深津絵里)やひなただけでなく、モモケンまで救った。偉大なるあんこだ。「モモケンさんに勇気を与えたあんこの味」「あんこのおまじないで泣く朝が来るとは...」「再び出てきた 『あんこのおまじない』 感動でした」などネットも沸いていた。
ひなたの大好きなあんこに救われた、大好きなモモケンの話を聞くことができて、ひなたはますます家族に感謝することになるといいが。
余談だが、モモケンのつぶやいた「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ」の落ち着いた言い方と声が朝から清々しく聞こえてよかった。
(Y・U)