連続ドラマ「真犯人フラグ」(日本テレビ系)第18話が、2月27日(2022年)に放送された。(ネタバレあり)
本木陽香(生駒里奈さん)の部屋から逃げ出し、入院中の橘一星(佐野勇斗さん)は、警察の取り調べに対し「ローファーを埋めて電話するのと、山で(相良)光莉のスマホの電源を入れて捨てるのは、匿名掲示板で依頼しました」と供述していた。
「そこで颯爽と救世主様の登場ですよ!」
帰宅した光莉(原菜乃華さん)は、父・凌介(西島秀俊さん)のレンタルトランクルームの鍵を勝手に借りていたことを告白。
「家出してる間、一星くんに生活費全部出してもらうの、申し訳なくて...」と、トランクルームに保管していた本をいくつか売ってしまったという。
凌介は本を買い戻すべく、二宮瑞穂(芳根京子さん)に、宅配買取サービスの配送履歴の調査を依頼。しかし二宮が光莉と橘の名前で調べても履歴は0件だった。
橘と本木が高校時代に交際していたことを知っていた二宮の勘が当たり、本木が本を発送していたことが判明。二宮はバー「至上の時」に一星を呼び出す。
二宮が「一星はその頃の協力者は匿名掲示板で雇った人だって言ってたけど、まだ嘘ついてたんだね」、凌介が「どういうことか、説明してくれる?」と問い詰めると、神妙な面持ちだった橘が一転笑顔を見せ、「わかりました!まずはご家族が失踪した、あの日のことから話しましょうか」とあっけらかんと話し始める。
橘は本木に駅のホームで人違いのふりをして凌介に抱きつかせ、バッグからトランクルームの鍵を盗ませた。その様子を橘がスマホで撮影し、本木が「炊飯器旦那の不倫現場発見」とSNSに投稿したのだった。
日野渉(迫田孝也さん)が「なんで写真なんか撮ってたの」と聞くと、橘は「わかりません?あれが流出して、ネットも会見もまあまあ荒れたじゃないすか。そのためですよ」と笑って答えた。
新居の工事現場にローファーを埋め、SNSに投稿したのも本木で、橘が指示していた。凌介はネットで叩かれたが、橘が凌介に初めて接触したのはちょうどその頃だった。
橘「あれで結構嫌がらせも来て、だいぶ堪えたんじゃないすか?そこに颯爽と救世主様の登場ですよ!その後はまあ適当にいい話して、陽香に光莉のスマホ渡して切羽詰まったメールを送ってもらって、それっぽくマジな感じ出して。情報の流出元特定したり頼りになるってところ見せて。一回信じちゃったらもう疑えないっすよね!」
母の定食屋がニュースになるのも「全部想定内」
光莉のスマホを山に捨てること、光莉の拉致・脅迫、血液を採ることも全て橘が本木にやらせていたという。
「口固くて優秀で、あんな都合いい女いないっすね~」
「最初は本当に光莉を助けるつもりでした。俺が切るカードひとつひとつに、世の中が面白いくらい反応するから、気付いたんです。みんな炊飯器失踪事件を楽しんでるんだなって。本気で心配してたのなんて、片手で数えられるくらいじゃないですか?河村(俊夫、田中哲司さん)さんだって飯の種だっただろうし、瑞穂ちゃんも動機は不純だし」
などと悪びれず話し続ける橘に、二宮は胸ぐらをつかみ「クソ野郎...!」と憤る。
「光莉のこと、大事だって言ったよな!」との問いに、「はい。大事なカードなんで。それに、まだ終わりじゃないですからね。ここから本当に勝負が始まるんですよ。お父さん」と答えた橘に激昂し、凌介は橘の首をしめながら「真帆(宮沢りえさん)はどこだ!」と詰め寄るが、そこに警察が到着。
同行を求められた橘は、「いいタイミング」「元からそのつもりです」と、あっけなく警察に連行されていった。
事情聴取で黙秘を続ける橘に、刑事の阿久津浩二(渋川清彦さん)が「あんたの実家の定食屋、今朝ニュースに出てたよ。あれはしばらく、普通の生活なんて無理だろうな」と告げるも、「泣き落としですか?全部、想定内っすよ」と、橘には刺さっていない様子だった。
これまで凌介に協力的で、光莉想いのいい彼氏という印象だった橘の豹変だが、額面通りに受け取る視聴者ばかりではないようだ。ツイッターなどでは、
「母親想いのキャラクターは作り物だったのかと言われるとそうは思わないんだよな まるで何かを庇っている感じ」
「一星は本当はいいやつで、凌介に迷惑をかけたお詫びに自分で真犯人を見つけ出そうとしてるんだと思う」
「一星のあの豹変は演技だと思う。一星も何かしらで脅されてる1人だと思う」
と、橘の急な変化にも何か裏があるのでは、と見る向きが目立っている。
(TT)