給食「14分ルール」に医師「驚きました」 加藤浩次が同情示した「学校の立場」

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   「子どもの小学校、マスクを15分外すと濃厚接触者になるため、給食を14分で食べるルールになった。先生がタイマーをかけ、14分経ったらおしまい」。そんな母親のSNS投稿が話題になっている。謎の「14分ルール」の真相を、28日(2022年2月)の「スッキリ」が探った。

  • 中には謎ルールも…(写真はイメージ)
    中には謎ルールも…(写真はイメージ)
  • 中には謎ルールも…(写真はイメージ)

「無意味かなと思ったことでも...」

 

   厚生労働省がいう「濃厚接触者の定義」は、「マスクを着用せず、1メートル以内の距離で、15分以上」陽性者と接触した人だ。濃厚接触者を増やさぬよう学校側が独自にルールを決めた。中学1年生の母親が言う。「正直びっくりしました。なにか根拠があってやっているならいいが、やっても意味がない感じがします」。娘さんの中学校では、給食を食べる時間は「14分59秒」以内だ。タイマーで時間を計測するという。先生が言うには「15分以内で食べ切ることで、濃厚接触者の定義を満たさないようにする」。仮に陽性の生徒が出ても、前後左右とも濃厚接触とはならない、というのだ。15分たったらクラス全員でマスクをつけて、食べ終わった子は片づけるが、半分ほどは終わらないので、5分追加され、また食べる。今月14日に始まったばかりだそうだ。別の学年で陽性者が出て、学級閉鎖になったので、中学校としても何か対策をしなくてはならなくなったようだ。

 

   「14分ルール」は他の小学校でも広がっているが、日本感染症学会の水野泰孝・指導医は「驚きました。5分でも大声でしゃべれば感染の可能性はある。20分でも黙っていれば感染しない」。さらに、番組が調べると、他にも「独自ルール」が出てきた。

 

   「手洗いばかりでなく、顔洗いも3回させられる」「マスクを一回外した後は、お代わりできない。お代りは事前申告だけ」「消毒液のポンプを押すのは給食委員だけ」「昼休みは、身体の接触があるので、サッカーはNG」「友だちの席には座っちゃいけない」「休み時間に5分ごとにベルが鳴り、話し相手を替えなければならない」。

 

   これに対し水野医師は、「水しぶきが飛んだことで、感染はまずありえない」「手をきれいにしたところで、その後の問題がある」「主たる感染経路は、接触よりも飛沫感染」「公共交通機関は(学校の)数百倍、数千倍(座席を)共有している」などと反論する。

 

   小学校6年生の母親は、「同じ人としゃべっていると先生に怒られる。大声でしゃべっていても注意をされる。しゃべり終わってもすぐ離れろとか言われるのが嫌だから、うちの子は本をもっていって、休み時間はだれともしゃべらない」。

 

   MCの加藤浩次は、「学校でクラスターが出た場合にも親からクレームが来る。学校の立場から言えば、無意味かなと思ったことでもやっているんですよ、という事情もある」

(栄)

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